警官とか
ナースさんとか――

いつも元々あるものに
忠実にコスチュームを作っていると――

時折立夏ちゃんのように予想外で
夕凪ちゃんのように自由で、

チビちゃんたちのように
基本や原則に縛られない何かを
作りたいと思ってしまうときがあります――。

例えば霙お姉ちゃんの
あんこチーズ鍋のように
突拍子もないものを――。

チョコ料理――?

何を言ってるんですか、
お兄ちゃん?

あれはいつもの料理の食材を
旬のものにかえただけの
いたってシンプルな料理ですよ?

料理とチョコの味のなじみがわるくて
奇をてらったように
感じてしまったのでしょうか?

だったらもっと精進して
自然な味に仕上げないとダメですね♪

ウフフ――v

そうではなくて――

もっと――

ミニスカ浴衣のような
どこかとても違和感があって、

でもとてもかわいいものを
作りたいんです!

ああ――

でも今のホタじゃ
全然カタチにならないの――。

こんなに悶々とするのは――

お兄ちゃんのせいなんですよ――?

にじちゃんとまるで
台風を人であるかのように
お話してたから――。

もし台風が人間だったら――

どんなお洋服を
着ているんだろう――って。

でも全然服の
イメージができないかくて――。

ダメ――なんです。

思い浮かばないの――。

これから学園祭の衣装も
ハロウィンの衣装も
考えないといけないのに、

他のことを考える余裕が無くて
手につきません――。

衣装どころか
料理も洗濯もなんだか
上の空になっちゃって――。

お兄ちゃん――

もし、もし――

気がついたらとんでもないものが
できちゃってたら――

責任とってくれますか――?

ホタひとりじゃ、

もうどうしようもありません――

-あとがき-
べびプリ日記風SS
インスピレーションの秋だそうで。