海晴姉じゃの提案された、

夏のもう一遊び――

とても楽しいのv

家族一丸となって
夏を最後まで楽しみ尽くし、

暑神様をお見送りする――。

わらわたちは大いに楽しみ、

賑やか好きな暑神様にも
ご満足いただき
よき秋を迎える。

まさに一石二鳥じゃのv

今日は姉じゃたちまで
水着になって庭で水浴びじゃったが、

明日も楽しみじゃv

特製水鉄砲まで用意して
涼を楽しんだのじゃから、

明日も特別な趣向を
期待できるのであろ?

キュウビがこっそり
聞いてきたところによると、

花火と流しそうめんだそうじゃが――

そうめんを流す樋は
どうするのじゃろうか?

竹を兄じゃが取ってきて
作るのかえ?

竹を切る時は
気をつけるがよいぞ。

くれぐれも竹筒の中の姫君を
真っ二つにせぬことじゃ。

ふふふっv

もし小さな姫を見つけたら
わらわの下に連れきてたも!

月の父君母君に代わって
わらわと兄じゃでお育てするのじゃv

巫女ゆえにめおとになれぬ
わらわじゃが、

そちと親代わりくらいは
許されるじゃろv

月の姫君はどのような姿じゃろうな?

わらわのような黒髪に
ユキ姉じゃのような白い肌の、

絶世の美女だと思うておるのじゃが
兄じゃはいかがかの?

大きくなったらきっと
麗姉じゃより美人になるぞv

なにせ預かり子とはいえ
わらわと兄じゃのややじゃからの!

しかし大きくなってからは
ちと思案せねばなるまい。

なにせ心地良いオーラの兄じゃが
そばにおれば、

誰かが姫を見初めるより先に、

姫が兄じゃに
惚れてしまいそうじゃからの――。

その時は――

昔話とは逆に
姫になにか取ってきてもらうかの。

クククククッv

ふむ――。

まずは何より、

あの異界のような
裏山の竹林に挑む
兄じゃの御身の無事をお祈りせねばの。

気をつけていってまいれv

山のあちこちにある彼岸の境に
踏み込まぬよう――

くれぐれも慎重にの。

うっかり境界を踏み越え
魑魅魍魎の跋扈する闇さえ抜けて
気づいたら月におった、

ということのなきように――の?

クククッv

-あとがき-
べびプリ日記風SS
2学期制になったら夏休みの長さも変わるんだろうか