兄じゃとわらわの心地良い
オーラから離れがたい冬の神と、

反対に早く兄じゃに肖りたい
春の神とがぶつかりあい、

その余波は
強き風となってわらわたちを
翻弄しおる。

冷たかったり
目がしばしばしたりして、

わらわはちと困っておるが――

ご近所や幼稚園で泳ぎ始めた
こいのぼりにはよき風のようじゃのv

見るがよい、兄じゃ――

まるで本当に川を泳いでいるような
生き生きとした様を――。

お休みのお出かけの忙しさで
忘れがちじゃが――

わが家もそろそろ
端午の節句の準備を
始めねばならぬのv

手始めに兄じゃの玉案に
一足早くこいのぼりを
上げるのじゃv

立身出世武運長久の祈りを込めた
わらわの手作りこいのぼりを
授けようv

幼稚園の工作の時間に
こしらえたのじゃが
出来栄えはいかがかの?

星花姉じゃが時折兄じゃを
龍にたとえられる通り、

兄じゃはもはや竜門を登り切った
わが家の雄々しき龍――。

ゆえに鯉では収まりきらぬから
龍で飾りを作りたかったのじゃが、

龍のお手本がなかったので
なにやらよくわからぬものに
なってしもうたが
ご勘弁めされよv

下におるもう一匹、

白と紅の鯉は
誰かに似ておると思わぬか――?

正解は――

無論わらわじゃv

くふふv

その鯉、
兄じゃの龍にくっついておるが
決してホッチキスで
間違ってとめたわけではないぞ!

それはわらわの――

決して兄じゃのおそばを
離れぬという誓いじゃv

わらわと兄じゃは一心同体、

いずれ一尾の獣のごとく
交わり融け合う――

兄じゃが龍がごとく
天に迎えられる時が来ても、

人として地の上で
終わりを迎えようとも――

わらわは必ず
お供いたしますぞv

この誓いは絶対――

それはすなわち!

わらわから兄じゃへの――

らぶじゃvvv

-あとがき-
べびプリ日記風SS
寒い時代だとは、思わんか?
(コートを引っぱり出しながら)