小雨ちゃんの最初の一歩は――

キミをお買い物デートに
誘うことだったのね。

やるわね、
小雨ちゃんv

いいな、
私もキミと――

放課後デートしたいわv

うふふv

なんて――

冗談よ、
冗談v

小雨ちゃんは
立夏ちゃんをダシに使えるほど、

ダイタンなことは
出来ないわよね。

きっとキミにも立夏ちゃんにも
気兼ねして、

いざお出かけしても
全然楽しめないでしょうし。

ただしキミの方は――

まんざらでもなかったみたいねv

氷柱ちゃんとのお買い物の時みたいな
うっかりもしなかったみたいだし、

出かける前の
身だしなみチェックも
少しだけいつもより長かったしね?

小雨ちゃんに誘われて――

意識しちゃった――?

うふふ――

もうv

真っ赤になっちゃって♪

照れちゃった?

それとも怒っちゃった?

ゴメンね。

お姉ちゃん――ちょっとだけ
頭に春風が吹いてたみたいv

だって春は恋の季節だもの!

恋話に花を咲かせたくなるじゃない?

だからちょっとした冗談を交えつつ、

弟クンと恋話したかったのv

年ごろの男の子の恋話を聞けるなんて
貴重な機会だし。

でもキミが――

これは恋話じゃない、

っていうなら
この桃色に盛り上がった気持ちで
お姉ちゃんは欲求不満になっちゃう。

責任――

取ってくれる?

大丈夫!

キミのとっておきの恋話
聞かせてほしいだけだから――。

もしそんなの無いって言うなら――

作っちゃおっか、
お姉ちゃんとこれから――

とっておきの恋話v

まずは放課後デート。

校門のトコロで待ち合わせして――

それともキミの教室まで
迎えに行っちゃおうか?

OGだから平気よねv

なんなら――
去年までの制服、

着て行ってもいいわよv

――スッキリさせてね?

お姉ちゃんの欲求不満vvv

-あとがき-
べびプリ日記風SS
立夏、誕生日おめでとう!

ところでここのト長は時折勝手に小雨ルートに入ろうする傾向にあって難儀します……
本命か、本命なのか。