コンコン――。

あら――

大丈夫よ
フェルゼンv

おかぜをひいたわけでは
ないから。

ゆうべ
春風お姉ちゃまが、

ホワイトルームの
加湿器を入れ忘れて
のどがチクチクしているだけv

朝起きた時の
ひんやりした空気が、

なんだか少しだけ
ホコリっぽくて――

最初は青空が
起きてさっそく大暴れして、

おふとんからホコリが
舞ったのかと思ったのだけれど、

昨日の大騒ぎで
まだぐっすり夢の中――。

だったらなんで――?

って思いながら
ゆっくり顔をあげたら、

加湿器のランプがついてないじゃない!

朝から血の気が引いたわ。

しぱしぱおめめみたいに
お肌が乾いちゃう!

青空たちがイタズラしないように
少し高いところに
置いてあるから、

スイッチが入ってないこと――

マリーも気が付かなかったの。

不覚だわ!

マリーの玉のお肌が
幼稚園のお砂場みたいに
カサカサになったら
どうしましょっ――!?

今晩のお風呂は
念入りにお手入れしないと!

昨日一晩で
マリーのお肌から
奪われていった水分を、

一発で取り戻せちゃう
魔法みたいな方法はないかしら――?

フェルゼンはなにか
ごぞんじ――

くしゅんv

あら、
おはなもむずむずするわね。

窓はぬれぬれになっちゃうけど、
加湿器をパワーアップ
しなくっちゃ!

それよりお肌の
お手入れを――

もうっ!

おかぜじゃないったら!

ディナーはもちろん
お風呂だってまだなのよ?

それなのに
もう寝なさい、だなんて――。

お肌がぼろぼろに
なっちゃう――!

そんな美しくない
マリーなんて、

ゼッタイダメなんだからっ!!

せめてお風呂だけでも――

あっ、
そうだわ!

イイコト思いついちゃったv

きっとフェルゼンにとっても
イイコトよvv

素直な王女マリーは
愛しい人の諫言、

素直に聞き入れることにするわ。

お風呂もガマンする!

そのかわり――

マリーの体、

タオルで拭いて
キレイにしてちょうだい!

もちろんフェルゼンの手で
すみからすみまでv

それからお肌のお手入れも
わすれないでv

化粧水も乳液もぜー、っんぶ!

欠かしちゃダメよv

お手入れに必要な物は
春風お姉ちゃまが知っているから
聞いておいて。

おかぜだから
ホワイトルームにはもどれないし――

場所はフェルゼンの
お部屋でいいわよね。

いっぱい暖かくして
待ってるから、

早く来てねv

フフフ――

フェルゼンのお部屋で
はだかんぼう、だなんて――

何だかイケナイ気分に
なっちゃいそうねv

家中からまだまだ消えない
チョコのあまい香りに酔わされて、

マリーとイケナイ夜を
過ごすのいいかもしれないわねv

ウフフ――vvv

-あとがき-
べびプリ日記風SS
来週もあまり上げられない……orz