おじゃまいたします、
お兄ちゃん様v

久しぶりの
お兄ちゃんのお部屋、

前よりずっと
お兄ちゃん色に染まっていて――

お部屋に一歩踏み込んだ時から
お兄ちゃんにぎゅっとされているみたいに、

ドキドキするような――

でもとってもホッとするような――

とっても不思議な気持ちですv

しかも今日は
お兄ちゃん様直々のご指名――

しっかりお役目を
果たさないといけませんね!

委員会のお仕事で
早くに登校されたお兄ちゃんが、

うっかりお忘れになった書簡を
春風お姉ちゃんといっしょに
お探しするという、

重要なお役目を――!

本当のお兄ちゃんからのご下命は、

春風お姉ちゃんを
見張っててくれ――

というお話でしたが、

春風お姉ちゃんの
何を見張るのでしょう?

――う、うん。

きっと星花の聞きちがいですね。

春風お姉ちゃんだって、

もちろん星花だって
遅刻するわけにはいかないから、

考えるより先に
体を動かさないと!

――ああっ!?

春風お姉ちゃんは
なんであんなところを
探しているのでしょう?

探しものの心当たりが――?

――いえ、

それより星花は
お電話で聞いた机の上を――

あ――

これでしょうか――?

あ、ご主君様とお母さんの署名が――

間違いありません、これです!

さっそくお姉ちゃんに――

――!

春風お姉ちゃんの悲鳴!!!?

まさか――曲者!?

もしやお兄ちゃんのご下命は――

見張る――じゃなくて
見守る――だったんですね、お兄ちゃん!

ならば星花は――

ちょっぴり――
ちょっぴりだけ怖い――けど、

お役目を全うします!

春風お姉ちゃん――
ご無事ですか――!?

ふわっ!

春風お姉ちゃん!!!?

なんでベッドの下に
はまってるんですか――!?

と、とにかく今
引っぱり出して――

あ、暴れないで下さい!

それは手じゃなくて
足です、はなし――

――ああああああっ!!!

-あとがき-
べびプリ日記風SS
コミックス2巻が素晴らしかった……
星花が苦労人過ぎてホロリ。