クスクスクス――♪

ヒカルお姉ちゃまったら
ダイタンなんだからv

真昼間の廊下で
フェルゼンを押し倒すなんて。

たまたまいっしょにいた青空ちゃんが

そらもいっしょに
ぷろれすする!

なんて言って飛び出さなかったら
いったいどうなっていたかしら?

ウフフフ――♪

まったく――

フェルゼンがあんまり
じらすからよ?

ヒカルお姉ちゃまときたら
おつかいの帰り道の間
ずっと髪を気にしながら
ぼぅっとしていたの。

マリーが手をつないであげなかったら
赤信号に突っ込んでいく
ところだったくらいよ!

かわいいって称賛が
いつもシャワーみたいに
降り注ぐマリーと違って、

ヒカルお姉ちゃまは
誉められ慣れてないんだから――

気がついた時に
ちゃんと言ってあげないと。

ねぇ、フェルゼン――

私たちはね?

キレイ、カワイイ、美しいって
褒め言葉を水のように注がれて
ようやくキレイに咲くことができるお花なの。

だから――

いくら家族が多いからって――

一人ひとりに19等分の褒め言葉じゃダメ。

恵みの雨みたいに全員に――

お日様みたいに全力で
精一杯の称賛を贈らなきゃ――

すぐにしおれちゃうわv

昨日のジラシみたいな手練手管は
それが出来てから、ね?

真心からの誉め言葉が一番よv

大丈夫――

フェルゼンからの愛の言葉は
マリーだけのものだって
わかっているから――

うふふふっv

もちろんそれを来月の
誕生日プレゼントで
証明してもらえるわよね?

マリーの欲しいものは――

……

ナイショv

だって昨日ヒカルお姉ちゃまが
話していたなかで
ちゃんと表明されているもの♪

あなたの世界一
大切なプリンセスへの
誕生日プレゼントを考える――

幸せながらも
悩ましい日々を過ごしている
フェルゼンならv

もちろん――vvv

耳をダンボにして
聞いていたわよね?

うふふふふっ――v

もし忘れているなら
思い出せるようにガンバってv

ずっとマリーのことを考えていられるなんて
幸せなフェルゼンだことねvv

-あとがき-
べびプリ日記風SS
老舗のマカロンじゃダメですか……?