お昼過ぎの眠気と
戦いながら――

少しづつ埋まっていく
レポート用紙の余白が無くなる頃、

ドアなんか無いみたいに
聞こえてくる歓声。

小さい子たちがお昼寝から起きて
遊びだしたのかなと時計を見たら、

まだまだそんなことも無くって――

楽しいことだったら
レポートなんて夜でいいから
まざっちゃおって、

麗ちゃん辺りにバレたら
怒られそうなことを考えながら
部屋を出て感じる、

ほんの少し――
空気に湿気を感じるようになってきた、
外の空気と正反対な、

埃っぽくて刺々した空気――。

嫌な予感を感じながら
楽しそうな声のするを覗いた瞬間――

久しぶりに――

固まっちゃった――。

昼寝で使うチビちゃんたちの分と
入れ替わりで、

窓際で日に当てていた
皆の分の枕が――

まるで青空ちゃんが
駆け寄ったハトの集団みたいに
あっちこっちに飛び回ってたんだもの!

時々小学生らしくハメを
外しちゃう星花ちゃんが
夕凪ちゃんとじゃれてたり、

参加したそうにうずうずしてたのを
吹雪ちゃんに止められてた
ユキちゃんはともかく――

麗ちゃんまで一心不乱に枕投げしてたのは

さすがにびっくり――。

あの鬼気迫る表情――、

立夏ちゃんに逆鱗を
ハグハグされちゃったのかしら?

最近丸くなったように見えたけど、

まだまだ沸点は低いのね。

これからもいっぱい
可愛がって――じゃなくて

色々面倒見てあげなきゃダメかな?

ね、お兄ちゃん?

うふふっv

それにしても皆元気ね。

昨日も今日の午前中もあれだけ
いっぱい遊んだっていうのに。

お姉ちゃんはお昼の後は
眠くて眠くて――

ついに枕が破けて中の羽毛が
飛び散り始めたころにやってきた
氷柱ちゃんの雷が落ちるまで、

枕投げを止めるって
選択肢が浮かばなかったわ。

驚いてたのもあったけど――、

破れたのが
私のだって気づかないくらい――

お姉ちゃん、寝ぼけちゃった♪

今夜は叱られた小学生の妹たちを
なぐさめて部屋に送ったら

ホッとひといきお茶でも飲んで――

のんびりした気分のまま――
早く寝ちゃおうかなv

でも困ったわね――

今日は破れちゃった
枕の代わりに
客間用のを使うんだけど、

私って枕が変わると
眠れないの。

明日も早いのに
どうしようかな?

そだ、今夜は――
代わりに――

キミの腕枕なんて
どうかしら――?

抱きまくらでもいいわよv

きっとどんな
枕よりも――

ずっと安眠できちゃうv

ウフフッv
楽しみ!

今夜はキミのドキドキが――

子守唄替わりねv

-あとがき-
べびプリ日記風SS
お昼の後の眠気ほど抗えないものは無いと思う。