今日も、
冷えますね――王子様。

こんな寒い夜は
あなたと初めて出会った、

あの運命の日を
思い出して――

春風、きゅん――て
しちゃいますv

うふふっv

王子様?

もしお暇でしたら
お休みまで少しの間、
春風と一緒に――

温かいお茶でも
楽しみませんか?

ちょっと思い出話
なんてしながら――v

王子様は
今宵どんな物を
飲みたい気分かしら?

体の温まる生姜湯や、

気分が落ち着いて
寝る前にピッタリなホットミルク――

実は甘いものが大好きな
ヒカルちゃんが色々誤魔化すのに
飲んでいる、

ココアとお砂糖と――
ミルクのたっぷり入ったコーヒーも
オススメですv

後は――

バレンタインを先取りして
ホットチョコレートは
い・か・がっv

春風の愛を一足お先に
お届けですv

きゅんきゅんきゅん――vvv

――あら、やだv

春風ったら
お店でもうチョコレートが
いっぱい飾られてるからって――

すっかりその気に
なっちゃったv

その前にヒカルちゃんの
お誕生日に、

節分や恵方巻きなんて――

お楽しみのイベントは
たくさんあるのにv

それに、
今春風が言ったのって――

どれもお茶じゃないですねv

ふふ――♪

では――
今日は春風がご用意した、

特別なフレーバーの
紅茶にしますねv

少々お待ち下さいv

……

さあ!

お茶がはいりましたよ、
王子様v

新しいフレーバー、

おキライな香りでは
無かったですか?

うふふ――v

良かった♪

でしたらどうぞ、
召し上がれv

……

うふふふふふふ――v♪☆

――あ、ううん、
何でもないの。

それで――

いかが――ですか?

何だか――
胸がドキドキしたり、

お顔が熱くなったり
してきませんか――?

それは――
紅茶に入れたウィス――

ではなくて、
春風への――

王子様の偽らざる
お気持ちに違いありません!

そう、その高鳴りは――

その火照りは――

恋――

きゅんっv

きゅんきゅんきゅん――v

ウフフッv

春風、ずっと待っていました――

王子様が運命の恋に
気づく――この時をv

さあ――
王子様v

胸の鼓動の
高まるままに――

情熱の迸るままに――

春風を――
王子様だけのものに
して――下さいvvv

春風、いつだって
覚悟は出来てますからv

ああ――ついに、
ついにこの日が来たのねv

春風、春風
嬉しくて――

きゅぅぅぅぅぅんっっvvv

-あとがき-
べびプリ日記風SS
姉さん、迂闊な子……
これがホタだったらきっと――