小さい頃は――


よくやっていました、
結婚式ごっこ。


昔の歌みたいに
若草の髪飾りを編んだり――


たんぽぽのブーケを作って。


お嫁さんはもちろん春風で、
お婿さんはヒカルちゃんと――


ホントにたまに霙ちゃんv


霙ちゃんがお婿さんの時も、
いつも通りの真っ黒いマントだから


王子様というよりは
お姫様を攫いに来た吸血鬼みたいで、


そのせいか時々、
春風そっちのけでヒカル王子様の
吸血鬼退治ごっこが始まってしまったり――


そうなると霙ちゃんも、
途端に悪い魔王の演技を始めるの。


とっても怖かったんですよ?


ウフフフッ――v


お婿さん役をやってくれても
いつも通りのヒカルちゃんと違って


低い声の演技をしてくれてたんですけど――


今思い出すと、
あの声はどことなく
王子様の声に似ていたような――


あのお婿さんの演技は
霙ちゃんの未来が見える目に写った――


春風の旦那様のマネッコ?


それって、つまり――


王子様はやっぱり、
ちっちゃい頃から決まっていた
春風の運命の――


運命の王子様――


きゅうぅ―――んっvvv


あーん、やっぱりv


王子様に初めてお会いした時の――


胸のドキドキも、
顔の火照りも、


体の深いところから
こみ上げてきた熱い気持ちも、


やっぱり全部運命の人に
巡り会えたから、だったのね――v


春風、ずっと信じていたんですけど、


王子様は皆に優しいから――


時々、
本当に時々不安になってしまって――


で・もv


運命で決まってるなら、
何も心配することはないですねv


ごっこと言わず結婚式も、
上げてしまいましょv


いますぐ春風を
あなたのものにしてくださいv


春風、もう我慢出来ないわ――


きゅぅうううんっv


-あとがき-

べびプリ日記風SS
昨日の続き、でも無くなった気がする。
ていうか途中でテンション変わりすぎです……