夏休み最初の週末――


そろそろ誰かが
体調をくずす頃だ。


特に未就学のチビたちは
要注意だぞ?


何せ
普段はいない時間にオマエがいて
ひっきりなしに遊びをせがむは、


昼寝の時間もゴソゴソ落ち着かず
結局ほとんど眠れずに過ごすはで、


気づかぬうちに体力が削られて――


夏祭りでしてしまう夜更かしや
食べ慣れないものによって


一気に止めを刺されてしまうんだ。


遊び相手をしてる間でも
ちょっとづつ気にしてやるんだぞ?


例えば――


普段の寝起きは抜群にいいのに
なかなか起きてこなかったり、


呼びかけても返事が遅れたり、


目がトロンっとなっていたり――


少しでもおかしいと思ったら、
額に触れてみるんだ。


それで大概は分かるものだからな――


むしろ問題は
大人しくて自己主張が少なかったり、


普段から中々起きてこない連中だ。


まず症状に気付きづらい。


次に症状を訴えても、
軽度だと中々信じてもらえない――


そう、今の――


私のようにな――


……


まったく――


普段控えめで大人しい私が
切々と症状を訴えているのに――


なぜ誰も水差しの一つも
持ってきてくれないんだ――


ほら――
額に触れてみろ、
分かるだろ?


それなのに――


まあ――
いい。


文句を言う気力もない――


……


そんなわけだから、オマエ。


水と桃缶と冷えピタと――
適当に台所から
食べ物を持ってきてくれないか?


水羊羹あたりがあると
嬉しいな♪


後――
汗だらけで気持ちが悪いんだ。


タオルとお湯も頼む――


――どうした?


拭くのはもちろん、
お前だ。


当然だろv


他には誰も本気だと
思っていないのだから♪


拭き残しの無いように
隅から隅まで、な?


私は見た通り繊細だから――


少しでも拭き残しが有ると
気になって眠れないんだ――


しっかり――
頼んだぞv


フフフ――


-あとがき-

べびプリ日記風SS
夏のはしゃぎ過ぎは大人でも要注意ですね。