昨日の麗お姉ちゃんは
どうしてあんなにお兄ちゃんに
べったりだったのでしょう?
手ずからお兄ちゃんにお夕飯を
あーん、てしてましたけど――
あれは星花の見間違いでしょうか?
何だかとっても嬉しそうでした――
それも一口ずつ口をつけてからなんて
やっぱり何かおかしいです!
お兄ちゃん、まさか、
麗お姉ちゃんは――
お兄ちゃん、いえご主君様の――
お毒見役になられたのですか!?
ご主君様をその身をもって暗殺からお守りする最後の砦、
お毒見役――
歴史に名を残すことはありませんが、
重要で重大なお役目――
お兄ちゃんは麗お姉ちゃんにお命預けられたのですね!
さすがは麗お姉ちゃん♪
一口ごとに自分は死ぬかもしれない、
なんて考えながらのお食事なんて――
星花には、怖くて、
とても出来ないです!
やっぱり、麗お姉ちゃんは強いです――
最近お兄ちゃんを見るたびに感じる、
この胸の痛み――
それはやっぱり、
星花が臆病でふがいないから――
感じていたものなんですね!
昨日麗お姉ちゃんがお役目を果たされている間、
星花の胸は、ぎゅっと、痛くて――
それは麗お姉ちゃんに比べて
星花がご主君様のお役に立てていないとわかったから――
そうと分かればこの星花!
ご主君様のお役に立てるよう、
精一杯精進します!
だって、星花はずっとこの先も――
一生お兄ちゃんにお仕えしたいもん!
お兄ちゃん?
星花、もーっと、頑張りますから――
ずっとずっとおそばにおいて下さいね♪
-あとがき-
べびプリ日記風SS
昨日のSS「お腹いっぱい」の続き。
ただただこの子が大好きだったりする。