『国立メディア芸術総合センター』の設立準備委員会のメンバーに水口氏。
毎日新聞 より。
ここんところ、マスメディアのみならず私の周りでもいろんな意見が飛び交っている『国立メディア芸術総合センター』、通称「アニメの殿堂」に関する話題です。
文化庁は、設立準備委員会のメンバーなどを公表した。
各分野の代表者ら14人で構成して7月2日に発足、
月内にも建設地や展示内容など基本計画案をとりまとめる。
<メディア芸術全般>東京大大学院教授・浜野保樹▽ぴあ総合研究所社長・林和男▽東京都現代美術館学芸員・森山朋絵
<映画・映像>早稲田大教授・安藤紘平
<アニメ>アート系アニメーション作家・古川タク▽アニメーター・神村幸子▽日本動画協会理事長・布川郁司
<マンガ>マンガ家・さいとうちほ▽同・里中満智子
<メディアアート>NHK解説委員・中谷日出▽アーティスト(明和電機)・土佐信道
<コンピューター・ゲーム>ポケモン社長・石原恒和▽キューエンタテインメント代表取締役・水口哲也
<建築>筑波大教授・植松貞夫
ゲームに関する代表は石原さんと水口さんです。
【ツッコミ】ふつうです
展示の内容を決定する委員会なので、そこまで酷い人選では無いと思う。
と言うか、今回の人選を見て、私の中でも情報の整理が必要だと感じました。
と言うのも、てっきり「文化保全の観点から見て」アーカイブ的な展示を行うと思っていたのね。
で、その場合には水口氏は不適任だと思う。
別に水口さんがダメと言っているわけではありませんが、適材適所というものがある。
氏の代表作品は『Rez』『スペースチャンネル5』『ルミネス』。
先鋭的な作品を創る人であって、アーカイブを作るんだったら相応しくない。
が、各所の記事を読むと「海外に発信力のある拠点を目指す。」という記述も散見される。
それならば、現役でCoolな作品を作っている水口氏の意見は参考になると思います。
しかし、今後、施設の方向性が明らかになった場合には、
展示内容の選考委員会のメンバーは再考していただきたい。
仮にアーカイブ的な色合いが強くなるならば、そっち方面に強い人間を招聘すべき。
個人的にはアーカイブを作る方に注力すべき。
発信する力というのは、クリエイターならば自らの中に備わっていて然るべきだし、
現在散見されている、「過去の文化の海外流出」を見てもアーカイブの方が急務。
発信に関しては、ディズニーMGMスタジオのThe Magic of Disney Animation みたいなコーナーを作れば良い。
または、キッザニアみたいなかんじのコーナー。
現役のクリエイターは自力で頑張ってもらうとして、未来のクリエイターを育てるようにしてくれ。