今日の出来事080608
今日はネットとテレビの前に釘付けでした。
もちろん秋葉原の通り魔殺人事件のため。
亡くなられた方のご冥福と、怪我をされた方々の一日も早い回復をお祈りしています。
秋葉原と言えば、取引先がある関係で、最近では週に一回は行っている。
もちろん、プライベートな嗜好的にもドンピシャな街なので一ヶ月に何回行っているかわからない。
にもかかわらず、今回の事件は身近に感じることが出来なかった。
もちろんテレビに映し出されるその景色は見慣れた建物ばかり。
それでも身近に感じることが出来なかったというのは、平日と週末の秋葉原の空気があまりに違いすぎるから。
土日の秋葉原はそれほどに異世界然としていた。
平日の秋葉原は数年前とさほど変わりない。
メイドがいたり、フィギュア系のお店が増えてはいるものの、街行く人々は世間一般で言うところの好事家たち。
「オタクの街秋葉原が 今変わっています」とテレビで報道されているほど、無法地帯ではない。
それが土日になると、「無法地帯という評判」を免罪符にした騒ぎ立てたいだけの者が集まっている。
結果、本来のアキバの住民は居づらい「オタクと呼ばれし者が集う街」となってしまった。
街が変わっていくのは仕方がないことだ。
しかし、それはあくまで自然のままに変わっていった場合。
今の……とくに週末の秋葉原はそうではない。
マスコミやネット系のメディアによって、「週末は無法地帯」な街が作り出されてしまった。
歩行者天国の道路の真ん中ではヲタ芸を披露する人がいて、コスプレイヤーがいて、女装レイヤーがいて
メイドがいて、路上ライブをする人がいる。
自然発生的だったパフォーマーをメディアが取り上げることで、さらに賛同者が集まってしまった。
今回の犯人、動機は「人を殺すため」ということらしい。
少なくとも、週末の秋葉原は無法地帯で人がいっぱいということを報じていなければ
犯人がわざわざ静岡から秋葉原までやってくることも無かったと思う。
事件の報道に関してだが、秋葉原という街の特異性からか、現地の写真&動画が多数ネット上にアップされた。
こんなにもリアルタイムで現場の緊張感が伝わってくる事件は初めてではないだろうか。
また、ネットでは間断なく情報が入ってくるので、事件発生からずっと連続した時間を感じるのに
テレビではCMやら違う番組やらが挿入されて、どんどん過去のことに追いやられている感じがした。
時間の経過と共に過去のものになっていくのは仕方ないことなんだけど……。
「通り魔事件の起きたその日にエコとはめでてぇな。」という思いも。
今回の事件に関しては完全にネット>テレビだった。
歩行者天国に関しては当分閉鎖で良いと思う。
歩道に人が溢れるという意見もあるが、そんなことはないだろう。
パフォーマーがいなくなるわけだし、物見遊山の観光客はいなくなるはず。
そもそも秋葉原で取り扱っている商材は歩行者天国が必要になるほどメジャーな商材ではないはずだ。
一般人にもそこまで訴求できる商材だったら、今頃ゲーム業界とアニメ業界はウハウハだろう。
人が集まって、無法地帯然とすることで事件が発生したならばその原因は絶つべきだ。
もう二度とこんな惨劇が繰り返されないためにも。