絵本で子育てバイブルの仕事がいっこうにはかどらない。
ネット編集者の赤嶺さん、業を煮やして私のお尻を叩きにこられた。
ネットでしかできないことがある。おすすめ絵本の紹介、読み方、語り方を動画で配信する。
本のムシの私は、ネットで本を読むなど頭からうけつけない。
活字中毒かと思うくらい本が好きだから、スマホをシャッシャッと指でなでながら本を読むなんて、肌にあわないのだが、今の時代にいつまでもそんなことを言っていられない。
動画や音声の説得力はすごいものがある。
私も、夜中にニュースやスポーツを動画で見ている。新聞を読む、本を読むことに加えて、ニュースや松戸市議会中継録画を動画で見ることが加わった。
確かに説得力がある。今日は、石原慎太郎氏の記者会見なるものを見た。
ああ、よかった、ご無事に病院から出てこられたのだ。
新しもの好きの私だが、ネットで本を出すことになかなか本気になれなかったが、もう、猶予はない。
子どもたちの育ちが気になるから。本を読まない子が増えたから、言葉が貧しい。
言葉が貧しいから考え方が貧弱になる。
想像力が養われていないから国語や算数の学力が落ちている。
塾で解決できることではない。
劇団天童のミュージカル科の子ども達には、学の時間として絵本を読んであげ、次に芸の時間としてミュージカルの勉強をする。
絵本を読み聞かせしてからミュージカルレッスンに入ると、明らかに効果が出る。
集中力がつく、教師の言わんとしていることを理解する。
天童に通ってくる子どもたちには全力で学業と人格形成に役立つレッスンをするが、来ない子ども達にどうやって手を差し伸べるか。
そこが問題だ。
だから、ネットで絵本ブログ、メルマガを始めた。
いつの間にか100本以上書いているらしい。
もう時間はない、子どもたちが豊かに育つために必須の絵本教育のノウハウを伝授していかなければならない。
というわけで、おすすめ絵本50冊、幼児編の執筆と紹介動画撮影をした。
といっても、インタビューにこたえるかたちで私はしゃべるだけ。
そういえば、おはなしDJもした、NHKで語りをしたこともあったなあ。中学生の頃は連続ラジオドラマにも出ていたなあ・・・。
先生はしゃべりが得意だから、これでいきましょうと言われて複雑な気持ち。
振付師の裕さんにも、「先生、しゃべり、どこで入れますか?」と、聞かれたっけ。
ダンサーにとっては、しゃべりはきっとお邪魔なのねと思いつつ、私ね、言葉を大切にしているの。裕さんはダンスで表現、私は言葉で表現ということでショータイムを構成した。
もうちょっと若い時に撮影しておけばよかったわね。
カメラは、容赦なく歳を映す。ま、年輪ということでしかたないか。年輪勝負でいこう。
やっと、エンジンがかかってきた。成すべきことをきちんと成さなければならないのに、遅いわねと自分に言い聞かせて今日も原稿を書いている。
ちょっと、骨休みにブログを書いた。
そういえば、石原さん、軽い脳梗塞で病院にいる間に良い短編を二編書いたと嬉しそうだった。
良かったね、石原さん、作品が書けましたね。
作家だもの、書きたいことがたくさんあるでしょう。
80歳の石原さんが、がんばっているんだもの。
もう少し若い私、書いて表現して子どもたちの役に立たなくっちゃあね。