■Let It Bleed (1969年) | ローリング・ストーンズ野郎の雑記
ローリング・ストーンズに関する雑記とその他

1969年11月発表。
■収録曲
01. Gimme Shelter
02. Love In Vain
03. Country Honk
04. Live With Me
05. Let It Bleed
06. Midnight Rambler
07. You Got The Silver
08. Monkey Man
09. You Can't Always Get What You Want

問答無用の最高傑作。

としか言いようがない「レット・イット・ブリード」にはシングルA面曲はひとつもないけれど、「ギミー・シェルター」「むなしき愛(Love In Vain)」「カントリー・ホンク」の元歌「ホンキー・トンク・ウィメン」、「リヴ・ウィズ・ミー」「レット・イット・ブリード」「ミッドナイト・ランブラー」「モンキー・マン」「無情の世界(You Can't Always Get What You Want)」
が全時代のツアーハイライト曲。
二〇世紀最後のツアーのキース・タイムではとうとう「ユー・ガット・ザ・シルヴァー」が登場した。

ブライアン・ジョーンズの最後のアルバムにして、ミック・テイラーが参加した最初のアルバム「レット・イット・ブリード」は、ミック・ジャガーが映画「ネッド・ケリー」「青春の罠」出演、マリアンヌ・フェイスフルとの破局などの個人活動に忙しかったこともあり、キース・リチャーズの主導で制作がすすめられた、と云われています。

そうした試行錯誤のくりかえしのタマモノなのか、「ギミー・シェルター」にはキースのボーカル版 、「ユー・ガット・ザ・シルヴァー」にはミックのボーカル版が存在するので、それらを入れ替えたブリード・ウラ盤を自作して聴いてみるのも、なかなか楽しい。

リリース10年目の昭和54年1月にこのLPレコードを買った日から昨晩の移動時間まで、いったいぜんたい、何回聴いてきたのかわからない。
ビクトリア駅とウィンブルドン駅のあいだを通勤していた頃は少なくとも一日二回は聴いていたので、「このアルバムの良さを説明しろと」言われても、かしこまった表現が思いつかないのですが、アルバム体としてだけではなく直近のライヴも取り込んで、

「ローリング・ストーンズの未来像」

を楽しめるところが、「レット・イット・ブリード」の不滅の金字塔ぶりなのだと思います。