2007年 日本 116分

監督:水谷俊之
出演:上川隆也、國村隼、渡辺いっけい、升毅、斉藤暁、平山あや、戸田菜穂、松重豊、西村雅彦、余貴美子


 人気作家・横山秀夫の同名小説をドラマ化したミステリー。阪神大震災の朝、震源から700キロ離れた県警で警務課長が失踪する事件が起こる。震災の惨状の裏で、幹部たちの熾烈な内部抗争が始まるのだが…。


 原作は横山秀夫で『クライマ-ズ・ハイ』の作者でもある。
 どうやらこの作品もWOWOWのドラマだったみたい。

 う~んこのキャストで何か舞台がみたいなあと個人的に思う。
 話は警察官僚キャリア・準キャリア・ノンキャリアの意地の張合い、縦社会で在りそうなお話。上川隆也扮する刑務部長、県警本部のNo.2のキャリア、上川隆也はそのキャリアを上手く演じていたと思うが、個人的にはあまり好きになれないキャラクターだった。私が一番好きなキャラクターは、國村隼扮する藤巻刑事部長だ、ノンキャリアで上がれる地位の最高峰らしい、まあ組織上そうなっているのだから仕方がないが、この藤巻刑事部長が冬木刑務部長に内緒で色々嗅ぎ回りまたそれを刑務部長に報告せず独自の捜査をし刑務部長と衝突する、私はこういう上司が大好きです。総務課秘書を戸田菜穂が演じていたが、あんなやつおるんか?警察組織の中にと思ってしまった。この秘書もあんまり好きになれないキャラクターだった。

 このキャスト陣の中であまり好きじゃない人が一人出演していた。ノンキャリアの生活安全部長で升毅が出演していた、元劇団MOTHERの座長ですが、あんまり好きになれない、役柄も婦人警察官を妊娠させたり、職務中に総務課秘書をくどいたり、生活安全部長室でAVを見ていたり、官舎の隣に住むに交通部長の妻と不倫をしていたりと最悪な男、TVに「おい、何前髪触っとんじゃ、このナルシスト」と突っ込んでしまった。ナルシストに見えるところが嫌いなのかなあ。

 最後に、失踪した不破刑務課長(西村雅彦)の妻(余貴美子)が、幹部が集まる部屋不破刑務課長が本部長の尻いをやっていたことを暴露したり色々告白する、不破が酔って湯船で溺れて死んで自宅に死体があると告白し始める。
 幹部連中は、死亡した日は風邪で休んでいると公言しているのに、今更その日に死んでいたと公表できないと冬木刑務部長が言い始める。ここにいる本部長、警備部長、刑事部長、生活安全部長、交通部長が口裏をあわし今日死亡したことにしないと警察の威信が守れないと言い始めるが、本部長以外は反対の姿勢をとる、しかし冬木刑務部長は自分のキャリアに傷をつけたくない一心で何とか説得し、その内容で会見を開こうとするが、またそこでどんでん返しがある。

 いい話だった、これで横山秀夫に嵌りそうな予感が。何度かDVDでドラマWを見ているが、かなりクオリティーが高いのに驚いている、WOWOW加入も時間の問題かなあ。