。大阪は面白い街かもしれないが,絶対に呑まれないようにしよう! 若者特有の尖り方で気張っていた時期だったわね。  でも,あの頃私は若かったし,青かった。はじめて体験する最終電車で,おっさんが眠っていたの。最終電車だから人がいなくて。電車の揺れに合わせて髪の毛がずれていって,最終的には毛の帽子が床に落ちておっさんの正体がむき出しになって。そんなバカな。でも,戦ったね私は。ダメだ! 大阪の街に負けるな! ってね。  しかし大阪は,広島の片田舎から出てきた19の若者がツッパり通せるほど甘くはなかったわ。それまでの一連の頭髪スライド劇だけでも,私はツボを突きまくられ我慢の限界を迎えているのに,そんな私にとどめを刺しにかかるのよあの食い倒れの街は。なんと,おっさんの前を通りかかったどこかのヒョウ柄のおばちゃんが,毛帽子を拾って,DarkBlood RMT,眠っているおっさんの膝の上に置いたのよ。うそーん! ほっといたれよ!  話はまだ終わらない。膝に違和感があったんでしょうね,おっさんが起きて,何をするかと思ったらヒョウのおばちゃんに「すんまへん」と言わんばかりに会釈。そしてその後おもむろに毛帽子をかぶってまた寝始めるという。  もうね,ツッコミの正解が分かんなかった。「寝るんかい!」なのか「かぶるんかい!」なのか,はたまた「誰に気を使ったオシャレやねん!」なのか。笑わずには居られなかったね。この時の敗北感ったらないわよ。コールド負け。今までの人生で一番大きな挫折かもしれない。大阪恐るべし,pso2 rmt。  で,夢の話に戻すけども,要するにこんな感じでコントのようなシチュエーションを数多く迎える人生を歩みたいわけです。思いつく範囲だと,修羅場。浮気相手がいっぱい家に来て,押入れだとかベランダだとか隠せるところに全て隠していくっていうアレ。あのシチュエーションを生で見たいの。そのためには浮気相手をいっぱい作らなきゃいけないんだけども……。  ハイお待たせしました! 電車おっさんには負けたけど,ここからようやくゲイムの話が始まるわよ! ここまでどうでもいい話をしたのは,つまり修羅場という言葉に,必然性のある流れで繋ぎたかったからにほかならないの。なぜなら私,今まさに修羅場を迎えているのです。ゲイムの。ニンテンドー3DSの。  というのもですね,私,連載の最後のほうで「今週のハマりゲイム」なるものを紹介しているわけですけれども,この3DSの部分が本当に修羅場と化しとるわけです
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