ひょっとこのはじまり | 静寂の理(シジマノコトワリ)

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自我との対話でつかね~?

よくわからないお話がありんす。


お祭りなどのお面として有名な「ひょっとこ」


口をすぼめて斜めに曲げた変な顔。


語源は、かまどの火を竹筒で吹く「火男」から来ているという説がありんす。


おもしろい顔だからお面になったんでしょうねぇ・・・。



・・・と思ってたんですが、


東北の方に別のお話がありんした☆


「ひょっとこのはじまり」

という民話なのですが、これが実に不思議なテイストで・・・。


以下のようなお話なんですよ。



山のふもとに老夫婦が住んでいました。

あるとき、おじいちゃんは山へ柴を狩りにゆきました。


おじいちゃんは、地面に深い穴が開いているのを発見☆

なんだか不審に思ったのか、おじいちゃんは刈ってきた柴を

穴に押し込み始めましたぞな。


すると不思議なほどに穴は深く、どんどん柴が入ってゆきます。

とうとう3ヶ月ぶんの柴が全部穴の中へと失われてしまいんした。



ありゃ~・・・と途方に暮れるおじいちゃん。(←なにしとんねん)



すると、穴の中からゴソゴソと音が。

すっかり柴を飲み込んでしまいました穴から出てきましたのは、

美しい女の人でした。


「柴のお礼を致します」


そう言うと、おじいちゃんを穴の中へ招待しまして、

そこで御馳走でたっぷりとおじいちゃんをもてなし、

帰りには子供まで土産にくれました☆(←え)


その土産物の子供は、醜い顔をしていて、

なぜだかコリコリと「へそ」ばかりいじくる変な子供でした。


静寂の理(シジマノコトワリ) イラストby水木プロ


ヒョウトクスという名前のその子供を家に連れ帰ったおじいちゃん。


しかしヒョウトクスは、しょっちゅうヘソをいじってばかりいるので、

おじいちゃんは火箸でヘソを突っついてみました。


するとコロリを出てきましたのは金の粒でした。


こうして1日に3度、金の小粒をゲットする生活となった老夫婦は

かなりのお金もちになったのでした☆



しかしおばあちゃんの方が強欲で、

あるとき、おじいちゃんの留守中に

もっと金を出せとばかりにヘソを強く突いてしまうんす。


すると、ヒョウトクスは死んでしまいました。



十分なお金があるので、無欲なおじいちゃんは残念がるというよりも

子供であるヒョウトクスを亡くしたことを悲しみました。


するとある晩、おじいちゃんの夢の中にヒョウトクスがあらわれ、

「おれの顔に似た面を作ってかまどの柱にかければこの家は繁栄する」

といいました。

こうして、ひょっとこの面が作られるようになりましたとさ☆



なんだか奇妙な「浦島太郎」ですねぇ。

竜宮城の乙姫みたいなのが出てくるし・・・


おばあちゃんが強欲で悪い人みたいな書き方されてるけど、

おじいちゃんも金の小粒ゲットするために火箸でつついてるしねぇ。


ヒョウトクスもそれは恨んでいないらしく、

おじいちゃんにはアドバイスめいたことを夢枕に立って伝えている。


という・・・なんか(うう~ん?)と思ってしまう伝説でした☆