おめでとう! | Gaspard Hops in the US Capital

おめでとう!

僕たちがオランダ入りしてから3日目の朝は、ご主人はお化粧に余念なく、久しぶりにドレスを着てお洒落と相成りました。前夜からロッテルダムに入り、お式の前の晩は、この日結婚するご主人のお友達にお夕食に招かれて、日本にいた頃の懐かしい仲間たちと、そしてお友達のご両親やお兄さんと、楽しい楽しい時間を過ごしたのでした。


ご主人よりずっと若いこのお友達は、彼女がまだ10代で出会った時からご主人よりもずっとしっかり者で、きらきらと輝くような目をした女性です。

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結婚式当日のこの日。
お友達はいつに増して、誰に増して、華やかに賑やかしなやかに鮮やかに輝いていたのでした。

市庁舎での結婚式は厳かに。

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華やかな結婚披露があったり、書類だけの結婚があったり、多様化することもいいけれど、市役所という公の場所で、こうして誰もが同じ形で、義務として、あくまで同じ手続きをとること、それが「式」であるということに、ご主人はとても好感が持てると思ったようでした。参列するお客様の数は、ご主人のお友達のように沢山の人もいるし、本人たちと証人だけのこともあるかも知れません。でも結婚する人は皆ここから。日本で育ったお友達が、オランダの人たちと同じようにこうして結婚することには、とりわけ深い意味もあるような気がするご主人でした。

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日本、インドネシア、アメリカからの新婦側の参列者のために英語も織り交ぜながら、厳かな中にも式は和やかであたたかな雰囲気に満ちて進行したのでした。司式のこの女性と、何より新郎新婦のお人柄故ですね。

こうしてご夫婦になったお二人がご招待くださったのは…

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素敵なフレンチ・レストラン。
結婚されたお二人のお友達が、これは典型的なオランダの農村地帯の古い民家の形で、今やとても懐かしい感じがすると教えてくれました。

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この日をお祝いしてくれるように、正面のドア脇を飾る薔薇の花もハートみたい。
レストランに入ると、日差しのいっぱい入る、明るくて光のきれいなお部屋でした。

お二人にとってはとりわけ意味のあるこのレストラン。
そしてこの式の日どりも、同じように意味の深いものでした。

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え?
僕も頂いていいの…?
やたー!
メニューは別記事でご紹介しちゃうかも。

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そしてお食事の後は午後7時からの教会での結婚承認式。
日の長い初夏のオランダではまだまだ明るい陽が差しています。

ここで聖書と牧師先生に導かれて、神様の言葉と人の言葉の中でお二人は教会によって再び夫婦となられたことを認められ、祝福されたのでした。

新婦であるお友達の、長いオランダ語の誓いの言葉は、オランダ語を解さないご主人たちにも感動的に響きました。

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そしてこの後には

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教会のすぐ前のレストランで、今度は立食のパーティー。
新郎新婦のお二人は、二時間半立ちっぱなしでお二人を祝福するお客様を迎え、握手を続けたのでした。まるでこれからのお二人の生活を象徴するように、お二人を愛してやまない方たちが尽きることなく現れてはお二人と温かい言葉を交わしていきました。


心づくしのあたたかいお二人の準備には天気も味方したようで、それまで(2週間も続いていたと聞きました)季節はずれの寒さと厚い雲が覆っていたオランダの空は、晴れ上がってあたたかい日差しが溢れ、天も地も、本当に気持ちの良い一日でした。


こんなに嬉しい日はありませんでした。
大好きなお友達が、大好きな人と結婚されたこと。
懐かしいお友達に出会い、新しいお友達を作る機会を頂いたこと。
あたたかいお二人のお人柄に、オランダ滞在中ずっと触れさせて頂いたこと。
すべてが忘れられない思い出です。

本当にありがとうございました。
新婦のM-tje(えむちぇ)さん、これからも僕のご主人のこと、どうぞよろしくお願いします。
旦那様になられたMさんと、ずっとずっとお幸せに、ね。

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ガスターより(←謎の署名。笑)

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