『牙狼<GARO>-炎の刻印-』完成披露試写会レポート | GARO PROJECT 牙狼<GARO>最新情報

『牙狼<GARO>-炎の刻印-』完成披露試写会レポート

0918第1話完成披露試写会イベント

9月18日(木)に東京・新宿バルト9にて完成披露試写会が開催され、主要ボイスキャストの浪川大輔さん、堀内賢雄さん、野村勝人さん、朴璐美さんに林祐一郎監督、実写版の『牙狼<GARO>』シリーズやアニメ版「進撃の巨人」の脚本で知られ、本作でも脚本とシリーズ構成を担当する小林靖子さんが舞台挨拶に登壇しました。

どこよりも早い第1話の完成披露試写会の席を巡って多くの応募が集まり、当選者の倍率は5倍にものぼりました。上映が終わると客席からは割れんばかりの拍手がわき起こり、その中を浪川さんらは劇場後方から客席の間を歩いて登壇しました。

この日は、アフレコの模様も紹介され、4人が揃ってのアフレコ風景を捉えた写真も公開されましたが、その中には真面目に画面に向き合う浪川さん、野村さん、朴さんをよそに、なぜか堀内さん一人だけカメラ目線でポーズを決めているショットも! これには共演陣が堀内さんに総ツッコミを入れ、会場は笑いに包まれていました。

第1話では「(セリフが)4言だけでした…」と苦笑いの浪川さんでしたが、ここまでのアフレコを述懐し「収録は結構ハードで、時間をかけて丁寧にやっています」と明かします。一見、クールに見える主人公の黄金騎士ガロの称号を受け継ぐレオンについても「第2話以降、ガラリと変わっていきます。青臭く、感情がむき出しになるようなところもあります。これから成長を見せていけたら」と語ってくれました。

第1話から大活躍のレオンの父で魔戒騎士ゾロことヘルマンを演じる堀内さんは第1話を見終わったばかりのファンに「(ヘルマンは)エロかっこよかったですね!」と満足そうにニヤリ。深夜アニメとはいえ、きわどい描写もあり「このまま放送できるのか?」と心配もしたそうですが、観客の反応に「エロあり、人間ドラマあり、かっこいいところもありで、つかみはOKですね」と手応えを感じているよう。ヘルマンについて「奔放で無類の女好き」といったキャラクター紹介の文章に触れつつ「それだけじゃ表せない深さがあります。やる時はやる! 決める時は決める! いまの時代のかっこいいパパかもしれないです」と力強く語ります。

野村さん演じるヴァリアンテ王国の王子・アルフォンソも、第1話ではセリフは多くありませんでしたが、それだけで十分に分かるほど「さわやかで非の打ちどころのない男!」(野村さん)とのこと。野村さんもアルフォンソに負けず劣らずさわやかで、浪川さんがため息まじりに「キミはホントにいい顔してるよね、床屋のポスターみたい!」と称賛(?)するほど。これに朴さんから「浪川くんは色が黒いから」とピシャリと容赦ないツッコミが入り、劇場は再び笑いに包まれます。

小林さんはアルフォンソのキャラクターについて「昔のアニメなら主役の“陽”要素を持っており、レオンと対をなす良いキャラです」と紹介。これを受けて野村さんも「まだ国を治めるには未熟なところがありますが、これからどう成長していくのか? 楽しみです」とうなずいていました。

そして、この中で唯一、第1話で登場シーンがなく、最も謎に包まれているのが朴さんが演じるエマ・グスマン。現時点で第2話以降の内容について話すのは“御法度”とのことで、林監督は「魔戒法師ですが、レオンたちとは目的が違い、独自に行動をとっているんです」とだけ説明。朴さんは慎重に言葉を選びつつ「単なる魔戒法師じゃないんです。すごい過去を持っていて、毎話見るごとに分かってくると思うのでお楽しみに!」とファンの期待を煽ります。

第1話で朴さんの声を聞くことが出来なかったので、集まったファンのためにこの日は特別に朴さんが舞台上で、エマのセリフを実演! 「坊や、邪魔よ!!」というセリフがスクリーンに映し出されましたが、朴さんはなぜかこれを「浪川、邪魔よ!!」と読んでファンをわかせます。「漢字が読めなくて…(笑)」ととぼける朴さんを堀内さんは「本番よりも気持ちが入ってた!」と絶賛。続く「ホント、魔戒騎士ってサイテー」というセリフでは「魔戒騎士」の部分を「浪川大輔と堀内賢雄」に置き換えて読み、堀内さんは「おれは大先輩なのに!」と苦笑。劇場は爆笑に包まれました。

林監督は現在も先のエピソードを制作中ということで「佳境です!」と語り「ストーリーが濃すぎて、打ち合わせでもアイディアがたくさん出過ぎて、どうしても盛り込めないところもある」と質が高いがゆえの悩みと苦労を吐露。「最終話までスタッフ一同、テンションを落とさずに作っていきます」と意気込みを語ってくれました。

小林さんも「(原作者の)雨宮(慶太)さんから『アニメは全く別物でいい』と言っていただいたので、実写では作れないものを作りたい、根底に流れているものは同じですが、実写とはカラーが違うものになればと思いつつ作っています」とアニメならではのオリジナリティを強調!

声優陣が最後に一言ずつ語る中で、朴さんからは「また大きなスクリーンで私も見たいので、みなさんの応援で劇場版まで行けたら!」とアニメ版の映画化を見据えた発言も飛び出し、会場は期待を込めた熱い拍手に包まれました。


『牙狼<GARO>-炎の刻印-』は10月3日(金)より放送開始。
http://garo-project.jp/ANIME/