Bon Voyage | 千葉県津田沼古着屋ガレージセール

千葉県津田沼古着屋ガレージセール

千葉県津田沼で1990年に創業した古着屋ガレージセールのブログです。 http://kawagutufurugichuuko.com/





『 この、ハイエナ野郎が!! 』 




死肉を食らい


百獣の王、ライオンの周りをかぎまわり


残飯をむさぼり


白い骨まで噛み砕き


中にある髄までしゃぶりつくす ハイエナ




彼らが通った後には

何も残らないかのようだ



長い鼻づら、すんぐりとした体格

前より短い後ろ足のため

身体が後ろに向かって傾斜している



ブチのある黒っぽい見た目に

人間の笑い声に似た鳴き声


見た目もスマートではない



ディズニー系映画 「ライオンキング」 の中でも

ブチハイエナが下品で単純な動物として

描かれている




そのようなイメージから

利益を横取りしたり、弱く困っている者を

さらに追い詰めるような人間を

軽蔑を込めて 『 ハイエナ 』 と呼ぶ





一方、百獣の王 『 ライオン 』 は

特徴的なタテガミと

凛々しいたたずまい



力強い脚と強力なアゴをもち

大きな牙で大型の動物をも引き倒し

狩ることができる



古代から神格化され


エジプトのスフィンクス 

文殊菩薩の乗り物、日本の狛犬

沖縄のシーサー



イングランドの王室紋章は

三頭のライオンである




まさに百獣の王というにふさわしい





だか、これは人間の都合で

勝手に与えられたイメージに過ぎない




自分たちの物差しで

勝手に相手を図って

決めつけているのである



野生の動物には

そんなものは関係ない





狩りの名手と思われているライオンだが

実は狩りの成功率は

かなり低いと言われている



時に10%~30%


10頭のメスライオンが10回狩りをして

1匹の獲物をとれるかわからない



人間で考えたら延べ人数100人



1人あたまで考えたら100回挑戦して

一回ご飯が食べられるかどうか

という事になる




百獣の王と言えども

生きていくにはかなり厳しい

弱肉強食の世界といえるのだろう





イメージとは裏腹に

実はライオンも死肉をあさるし

ハイエナがとらえた獲物を力に任せて

横取りすることが、かなり多い




人間がハイエナに持つ悪いイメージ

まさにそのままである



だがそんなことは

ライオンには関係ない


生きていくために

なりふり構わずやっている

ライオンには1ミリも関係ない



人間が勝手に受け取ったイメージで

判断されて、ごちゃごちゃ言われちゃ

ライオンだっていい迷惑なのである





人間には嫌われ者のハイエナだが

だけど、実は優秀なハンターである



最高時速65キロの俊足と

並外れたスタミナを武器にして

自分たちだけで6割以上の食べ物を

手に入れている



狩りの成功率は百獣の王 ライオンよりも

はるかに高い


強力なアゴを持ち、骨まで食べて

タンパク質などの栄養を取ることができる




そしてハイエナの一番の特徴は

何よりも群れの結束を大事にすること



仲間をとても大事にして

ほかのハイエナの群れとも

ケンカをしない



通常、野生の肉食動物は

怪我をしたらエサを食べられず

死んでしまうが



ハイエナは負傷しても群れの中で

生きていくことができる




野生の動物で障害を持ったものが

生きていけるというのは極めて珍しい



ハイエナは怪我をした仲間に

獲物を今までと同じように分け与えるので

一緒に食べることができるのである



そしてさらには子煩悩でもある


子育ては共同の保育場で行われ

生まれたハイエナの

1年後の生存確率は60%以上


野生動物としては

極めて高い生存力を誇っている




人間の勝手なイメージで

悪役になってはいるが


ハイエナだって生きていくために

必死でやっているのである




なのに人間の物差しで

意地汚いイメージ付けられて

悪者にされちゃあ、ハイエナだって

いい迷惑だ






これってでも、動物じゃなくて

日常生活でもよく起こっている




勝手に相手の事を決めつけて

非難したり、文句を言う




そんな人間はいないだろうか



というか、周りは

そんな奴だらけだったりするだろう



あなたも、自分自身の物差しで

他人に対して決めつけたり

とやかく文句を言ったり

してないだろうか




「 弱肉強食 」という言葉は

人間社会やビジネスの世界で

良く使われる言葉である



結果を出さなければ

生きていけない現実の中では

まさに真実の言葉かもしれない





でも、僕は思うのである



弱肉強食というのは生きるために


「 自分とは違う種 」


の動物を食べることをいうのではないか




自分の身内や仲間を蹴落としたり

あざむいたりするのとは違う



自分より弱いもの

力のないもの

優しくて無害なもの



そのようなものを

攻撃するのとは違う




守らなくてはいけない

自分の味方を攻撃して

うさをはらすのとは違うのである



ライオンがどうだの

ハイエナがどうだの


そんなことはどうだったいい




自分の物差しで勝手に誰かを図って

ごちゃごちゃ言ってる暇があるなら



とにかく、だまって自分の事だけ

やってみたらどうなんだい




それがうまくできないからって

害のない人間相手にウサをはらして

弱肉強食を気取っているなら

ハイエナにも言われるだろう



そんなことをする仲間のハイエナがいたら

軽蔑を込めてこう言うことだろう



『 この意地汚くて、けがらわしい

   醜い人間野郎が! 』







あなたがハイエナのように

見下している人間だって



誰にも文句も言わず

だまって自分の事をこなしてはいないだろうか




それに対してぶつくさ言うなら

思い出してほしい



あなたはその時




『  この、人間野郎!! 』




だという事を