Bon Voyage | 千葉県津田沼古着屋ガレージセール

千葉県津田沼古着屋ガレージセール

千葉県津田沼で1990年に創業した古着屋ガレージセールのブログです。 http://kawagutufurugichuuko.com/



穴があったら入りたいほど
恥ずかしい話をする



実を言うと僕は今、正しいとされる
「おはし」の持ち方を練習している


そう


僕は今年の2月で40歳になるわけだが
今現在、箸を正しく使えていないのである






僕は右利きなので
右手で箸を持っているが


今は、上にくる側のおはしを
人差し指一本で動かしている



ふつう、箸は人差し指と中指で
上にくる一本を支え

親指で押さえながら動かす



それを僕は人差し指一本と親指で押さえて
動かしているのである





でも一見、ぱっと見た感じは
普通の正しい持ち方に見えることだろう



特に、箸の持ち方が変だと
言われることもない



ないのではあるが
ちょっと、よく見ると
おかしな箸の持ち方なのである





先日、かつて読んだ著名な起業家の本の
内容を思い出した



その人は、食事のとき
一緒に食べる人の
箸の持ち方をみるという



その人いわく
箸の持ち方が悪い人は
ダメなんだそうだ



頭が固くて、自分の意見が正しいと
思い込んでいる人らしい



たいてい、お箸の持ち方が変な人が
言うことには


「 こちらのほうが、食べやすい」


「 小さいときに親がきちんと

  習慣にしてくれなかった 」




でも、その起業家の人は
このようなことを言っている


「 お箸の正しい持ち方って

  実はみんな知っているんです。

  

  中には親のせいとかにする人がいるけど
  それって
  大人になってからで
も自分の意志で
  直せるでしょ? 」



この話を読んだのは10年ほど前である





実をいうと僕の右手は
5本の指をそろえて伸ばそうとすると
中指と薬指がくっつかない



付け根から曲がっていて
どうしても、離れてしまうのである



かつてプロボクサーだった時代に
拳が変形するほど殴り続けたので


中指と薬指がつかなくなり

ぎこちなくなってしまった



「 ぎこちなくて、動かしづらい 」


そんなことも言い訳にして


本を読んだ後も僕は

10年間、何もしないで生きてきたのである




しかしながら
その本の内容を思い出させることが
起きている



自分の娘に 


「 正しいお箸の持ち方 」を


教えていかなくては、ならないからである



その時、僕は気付いたのだ




自分のやっていることが
吐き気がするほど、恥ずかしいことだということを




指が全く動かなくて、箸の持ち方が
おかしくなってしまうなら
しかたがない



でも、ぎこちないというだけで

自分自身は努力もせず
勝手な箸の使い方をしているのに


他人に対しては
正しい箸の持ち方を
要求しているのである



自分が思う正しい姿に
人を変えようとしているのである




僕は、恥ずかしいと思った



自分の箸の持ち方が変なことが
恥ずかしいのではない



自分のことは棚に上げて
人のことを、とやかく言うことが
死ぬほどダサいと思ったのだ




「 人にモノをいいたけりゃあ、まず
   てめえがやってからにしろよ? 」




人のことはどうでもいいのである



自分自身が
正しいと思う姿になる努力をしめす



そこが最初のはずだ






なので、僕は
ぎこちない中指もつかって
箸を持ち




今日も、お雑煮を食べているのである