人生とはどうやら螺旋の階段を登っていくように
進んでいくものらしい
僕の中でのイメージでは
人生はスプリングやバネのようなもので
下から上へ、まわりながら展開している
ここで今、目の前に
生きていくうえで
ある、問題があったとする
それは人生からその人だけに出された
宿題のようなもので、正解はなく
自分自身でこれ、という答えを出して
進まなくてはならない
そしてその宿題を消化した人は
螺旋を回って
一つ上の階層に上っていく
特に上がっていくことだけが
人生の目的ではないかも
知れないが
その問題から逃げている人
もしくは未解決の人は
同じ階層をもう一回、一周して
その問題にもう一度向き合う
ともすれば、同じ問題を抱えたまま
そのまま同じ階層を
一生回り続けるのだろう
僕は別にそれが
特別悪いことだとは
思わない
その階層を回り続けることが
その人にとっての
幸せなのかもしれないのだから
だから、思う
今、問題に向き合っている人
もしかするとそれは
かつてやり残した
人生の宿題かもしれないのである
自分ではそれが同じ宿題とは
まったく気付かないかもしれない
なぜならそれは
形を変え
人を変え
立場を変え
時を変え
見たところ同じ問題だとは
とても思えないからである
でも、実を言うと
その問題の本質は
以前にも、その人の人生に
現れたことのある問題と
同じだったりするのだ
僕は、これらの問題を
自分の中で解決した時に
それがかつてと
同じ宿題だったと気付くと
とても良いことがあると思っている
かつてその問題と直面して解決できず
苦しんだ過去や
傷ついた心や
どこかに行ってしまった想い
人生はやり直しが決してきかない
ところが、今回の問題と
向き合ったことで
かつてのそれらを少しでも
理解することができ
癒すことができ
許すことができたのなら
無くした過去をほんの少しでも
やり直すことが出来たと
言えるのではないだろうか
僕は
人生は決してやり直しがきかないと思って
生きている
しかしこの宿題に関してだけは
やり直すことが出来ると信じたい
人生は、決してやり直しがきかないものだからこそ
まだ見ぬ未来の為に
今を一生懸命に生きよう
人生は、もう一度やり直しがきくものだからこそ
無くした過去の為に
今を精一杯に生きよう
今、生きている
この瞬間だけが
僕達の人生なのだから