ゴビ砂漠


ゴビ砂漠には中生代ジュラ紀のはじめ(今から2億年前)に大きな湖ができ、まわりの山地の隆起とともに山地と盆地の区別がはっきりしてきました。白亜紀のはじめ(14000万年前)には火山活動があり、湖が広くひろがりました。しかし、白亜紀後期(1億年~6500万年前)になると、ゴビは山地の隆起で湖は干上がり、川の扇状地が広がりました。このころにはある時期に砂漠もありました。恐竜化石はおもにこの白亜紀後期の砂層からたくさん発見されています。

ゴビ砂漠は、中央アジア・ユーラシア大陸にある砂漠です。東西約1600km、南北約970km、広さはおよそ130km2。この地から巻き上げられる砂は黄砂(こうさ)と呼ばれ、気流に乗って日本にも飛来することで有名です。砂漠の大部分は高原で、丈の短い草がまばらに生える砂礫草原、頂上が平らな低い山脈などから成っています。夏は気温が45度まで上昇し、冬は?40度まで下がるため、人間が居住するにはきわめて過酷な場所で、人々の大半は遊牧生活を営んでいます。

日本ではゴビのことを『ゴビ砂漠』と教わり、地図にもそのように表記されていますがモンゴルではゴビとは「砂漠」を意味します。
従って砂漠地域を示す時、「ゴビ砂漠」とは言わずに北西ゴビ、中央ゴビ、南ゴビなどと呼びます。
モンゴルの総面積、150万平方キロ強の3分の1、約50万平方キロが砂漠地域です。

中央アジアにある広大な砂漠地帯。主要部分はモンゴル南部にある。ゴビ砂漠は東西約1600km、南北約970kmの広がりをもち、東はターシンアンリン(大興安嶺)山脈、南はチーリエン(祁連)山脈とインシャン(陰山)山脈、西はティエンシャン(天山)山脈、北はアルタイ山脈、ハンガイ山脈、ヤブロノイ山脈があります。

南東部の大部分は砂礫性の土地が広がり、モンゴル語では、これを一般に「ゴビ」と言う。モンゴルゴビでは山地や砂礫などが目の前に広がります。勿論、珍しい植物と動物も見ることができます。ゴビではラクダや、カモシカなどがご覧になります。 モンゴルでは沢山歴史的な物や史跡などがあります。

モンゴルのゴビは、国土の30%をも占めている砂漠と半砂漠地帯です。ゴビは、時として耐え難い暑さと生物も住めない荒れ果てた砂丘地帯で居住には適さないサハラ砂漠と同じところであるというように想像されていますが、実際まったく反対といっても良いところです。とてつもなく大きなモンゴルのゴビには、高い山々や泉、森林,砂地、大草原、オアシス、そしてたくさんの動物たちが古代から生息しています。すなわち、モンゴルのゴビにもヨーロッパの広大な平原、アジアの雄大な山脈、アフリカの砂丘や谷のようなものがあることからゴビは3つの大陸と言われています。


さらに、モンゴルのゴビは一般に考えられている砂漠とは異なっています。モンゴルのゴビは、33種類ものタイプがあり砂の砂漠はゴビ全体の33%占めるに過ぎません。また、ゴビはモンゴルの南部に位置しており、東ゴビ、中央ゴビ、南ゴビ、そしてゴビ・アルタイつまりドルノゴビ、ドンドゴビ、ウムヌゴビ、と区分され、全てにゴビという名称が付いています。これら4つのゴビの中でも南ゴビが最も大きく、南方の殆どの地帯は南部ゴビの県の地域に属します。古くからゴビと言う言葉には砂漠という意味があり、シャモとして文学の中にも引用されています。その事実からゴビと言う言葉は、外国語でも砂漠という言葉に訳されます。その外国人たちも時にはゴビをただ砂の砂漠というイメージで考えてしまいがちです。しかしながら、ゴビを訪れた人々は言葉の意味での「砂漠」とは誤ったものだと直ぐに分かるでしょう。

またゴビには、珍しい種類の動物たちが数多く生息します。例を挙げると、野生の羊、野生のヤギ、雪ヒョウ、オオヤマ猫、野生のロバ、ガゼル、サイガ、野生のラクダ、ゴビ熊、狐、狼、同様に色々な草木、ハラガナ、ギョウリュウ、赤い木などもあります。野生のタチジャコウソウの名前も上げられますが、数少ないと言われています。また、ゴビにはトルコ石、サファィア、メノウそして水晶などを含む宝石類も豊富に取れるそうです。
また、モンゴルのゴビのどこまでも澄んだ晴れ上がった青空、青い蜃気楼、黄金色の砂、そして果てしなく広がる大草原などが目の前に広がるでしょう。