星野富弘氏の描く花々 ~麦の穂の素朴さ~ | Totoronの花鳥風月
我が家にやってきた
二本の
青い麦の穂。
田舎の畑には
一面に広がっていた。
そんな麦の穂が、
東京では
生花として売られている。
人々の命を支えた
麦。
どこかの田舎では、
まだ麦畑があるのだろうか。
そんな麦の穂を
星野富弘氏はこう詠む。
麦の穂は
太陽の弓矢。
この表現の深意を解釈するのは
難しい。
矢とは
相手を傷つけるものだが、
太陽の与えた矢は、
生き物の命を保つ大事な糧。
天から飛んでくるものではなく
地から生まれてくるもの。
発想の起点が違うことを
まざまざと知る。