金木犀の花と香り ~無数の金のクロス~ | Totoronの花鳥風月

金木犀の花と香り ~無数の金のクロス~



金木犀は


一本の木に


無数の花を咲かせながら、


葉裏で咲くため


咲き始めても


なかなか人目には付きにくいが、


漂ってくる甘い香りに


ふと気づかされる。




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我が家にも


一本の金木犀がある。




毎年伸びた分だけ切り戻し


丸く借り上げて


これ以上高くならないようにしているので、


何年も同じ木の高さと形。






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ちょっと目には

 

花が咲いているようには見えないし、

 

自分の目線より高いところで咲くために

 

満開になってもなかなか気付かない。

 




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しかしよく見れば


葉裏にはびっしりと花が咲いている。





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花が咲いても気づかないのだから、


当然蕾の時など


気づきようもなく


どのような蕾なのかは


いまだに知らない。






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花はきれいな黄金色。




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形はというと


肉厚の花びらの十文字。




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この肉厚の花びらが、


咲く前には


どのようにこじんまりと固まっているものか


来年は気を付けて観察してみよう。




金木犀の香りには


5種類以上の成分が含まれるが、


その一つ「γ-デカラクトン」は


モンシロチョウなどへの忌避作用があるため、


チョウは金木犀には近づかない。





蝶を寄せずに


いったい何を寄せるために


このような芳香を放つのだろうか。




金木犀は


雌雄異株で、


日本には雄株しかないため


結実して仲間を増やすことはできない。




きっと金木犀の芳香は


人に気に入られて


挿し木で仲間を増やしてもらうために


香っているのではないかと思うのは


考えすぎだろうか。








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武蔵野は


ここ一週間雨が降り続き


花は地面で黄金のじゅうたん。








雨は


我が家のドラゴンロードの芝にとっては


大喜び。



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緑が濃くなって


青龍の道の色がさえます。




大型台風が


また近づいてきています。




くれぐれもご用心を。