11月5日(月)。今年で12回めを迎えたダート競馬の祭典『JBC』川崎競馬場で開催されました。
 昨年から始まった古馬牝馬による『JBCレディスクラシック』、ダート1400mを舞台に行われた『スプリント』、ダート2100mを舞台にした『JBCクラシック』、そして川崎競馬の2歳馬による重賞『ローレル賞』、何れのレースも岩手競馬に縁がある競走馬が活躍してくれました。

 『JBCレディスクラシック』は、昨年、震災後初めてとなった盛岡でのダートグレード『マーキュリーカップ〔Jpn3〕』で5着だったミラクルレジェンドが見事に連覇。道中は中団の外を追走し、最終コーナーを大外を回りながら前を捉え差しきる堂々の競馬を披露し、見事に人気に応えました。
 また積極果敢な逃げから3着に粘りきったホッカイドウ競馬所属のサクラサクラサクラは、9月に水沢競馬場で行われた『ビューチフル・ドリーマーカップ』の優勝馬です。


サクラサクラサクラ(2012年ビューチフル・ドリーマーC)


 続く『JBCスプリント』は、今年8月に盛岡競馬場で行われた『クラスターカップ』を制したタイセイレジェンドが、見事な逃げ切りで1分26秒6のレコードタイムで優勝しました。
 3着には、先日行われた盛岡競馬場の『マイルCS南部杯』で5着のスーニが入着を果たしました。
 また、4着には『クラスターカップ』2着のセレスハント、5着に『マイルCS南部杯』2着のダイショウジェットという結果となりました。


タイセイレジェンド(2012年クラスターカップ)


 『JBCクラシック』では、昨年東京競馬場で行われた『マイルCS南部杯』を制したトランセンドが1番人気に推されました。
 レースは、船橋のマグニフィカが積極果敢に逃げ、その2番手を追走する形でトランセンド。
 盛岡競馬場で行われた今年の『マーキュリーC』を制したシビルウォーは、最後方からの競馬を仕掛けます。
 2周目の向こう正面から、流れが早くなり3コーナーで早くもトランセンドが先頭に立ちます。
 シビルウォーも大外から一気に先行集団に詰め寄り、最後の直線の攻防へと突入。
 最内のトランセンドに並びけるシビルウォー。ソリタリーキングは伸びを欠き後退、替わって大外からワンダーアキュートが鋭い末脚で前の2頭を捉えると、並ぶ間もなく先頭へ。
 最後は2着シビルウォーに5馬身差をつけ快勝。トランセンドは3着に終わりました。


シビルウォー(2012年マーキュリーカップ)


 最終レースに組まれた2歳牝馬による重賞『ローレル賞』は、14頭中12番人気に推されたデイジーギャルがまんまの逃げ切りで優勝し、三連単356万馬券の大波乱。
 9月に盛岡競馬場で行われた重賞『ジュニアGP』2着のメロディアスが、ゴール前で交わして3着に食い込む活躍をみせました。


メロディアス(2012年テシオ杯ジュニアGP)



 来年の『JBC』は、金沢競馬場での開催が決定していますが、岩手競馬から出走して活躍する馬の登場を期待したいところですね。
 岩馬るべ!東北!!


第12回JBC競走(11/5 川崎)のレース結果
(地方競馬情報サイト)