南部杯デーが終わりました。
 姉妹関係にある盛岡競馬場と東京競馬場で様々な催しが行われ、最高の盛り上がりを見せてくれました。盛岡競馬場では、東北出身のジョッキーによる「東北ジョッキーズカップ」や、地方全国交流重賞の「絆カップ」が行われ、全国各地の人馬が集まり、熱いレースが展開されました。改めて、地方競馬の力を感じる有意義な1日になりました。
 また、東京競馬場では「南部杯」をはじめ、熱戦が展開されました。馬券の売り上げも好調だったようです。

 しかし残念なニュースも入ってきました。我らが岩手の星・ロックハンドスターは東京競馬場の南部杯に出走し、スタート直後に故障のため競走中止、そのまま予後不良となってしまいました。
 地元・岩手ではファンの多い1頭ですし、私も応援していたファンの一人でもあります。競馬にはつきもののこととはいえ、非常に残念な思いがしてなりません。
 その中で、ブログやSNS等ネットの各方面で、ロックハンドスターに関する思いやコメントを目にしました。様々な見方、考え方がありますが、これからも競馬は続いていきます。
 今回の南部杯が、岩手競馬を知るきっかけになったファンの方も多くいるかと思います。JRAや他地区の地方競馬をメインに愉しんでいるファンの方でも、今後も岩手の馬 券を買って盛り上げて欲しいと願っています。
 その一助になれるよう、私も出来る範囲ではありますが、このコラムを通して、岩手で頑張っている馬たちを紹介し続けていきたいと思います。

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2010年大晦日 岩手版グランプリ「桐花賞」のロックハンドスター
(画像提供:ケイシュウNEWS)

<ロックの分も!今回見つけた「頑張る岩手の馬たち」>
コアレスレーサー(牡7 盛岡・熊谷昇厩舎)
→盛岡の絶対的エース。今年6月の「みちのく大賞典」を好タイムで制し、岩手総大将としてマーキュリーCへ向かう予定だったが、追い切り後に脚部不安が見つかり、残念ながら出走回避となった。この夏は休養にあて、そろそろ復帰となりそうだ。

カミノヌヴォー(牡3 水沢・千葉幸喜厩舎)
→昨年岩手でデビューし、2歳戦線を大いに盛り上げた1頭。今年に入り、南関東に移籍し、C1のマイル戦で2勝をマークし、再度岩手に復帰した。復帰初戦(古馬A級戦)を好タイムで圧勝し、ダービーグランプリ前の3歳重賞「不来方(こずかた)賞」に向かう。ここではベストマイヒーローの登録はないが、再戦が待ち遠しい。

ベストマイヒーロー(牡3 水沢・瀬戸幸一厩舎)
→岩手3歳のエース。ロックハンドスターのスパーリングパートナーでもある。夏の大井・黒潮盃以来、レースに使われていないが、復帰が待たれる1頭。偉大な先輩の分も頑張って欲しい。

0429外がロックハンドスター
外・ロックハンドスターと内・ベストマイヒーローの併せ馬
(画像提供:ケイシュウNEWS)