買ったDVDシリーズ「エクソシスト 特別版」 | アルバレスのブログ

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最近はガンプラとかをちょこちょこ作ってます。ヘタなりに(^^)

公開:1973年公開
監督:ウィリアム・フリードキン
原作&脚本:ウィリアム・ピーター・ブラッティ
出演:
リーガン(リンダ・ブレア)
クリス(エレン・バースティン)
カラス神父(ジェイソン・ミラー)
メリン神父(マックス・フォン・シドー)
キンダーマン警部(リー・J・コッブ)
ダイアー神父(オマリー神父(本物))
時間:122分


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DVDプレーヤーを買った直後、初めて買った映画が確かコレ。
その後、今、持っている”特別版”が出たので、最初に買ったノーマルのDVDから買い換えたような覚えがあります。
何が”特別版”かと言うと、もうひとつのエンディングやドキュメンタリーなどの約91分の特典映像が入っているから。
今では懐かしい両面1層ディスクなので表も裏もピカピカ光ってて、どの面が映画でどの面が特典映像かちょっと分かりにくい(^^;
特典映像の中に伝説のスパイダーウォークが入ってるという事だったんで買ったハズ。
それがこの映像↓


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結局はちょっとコミカルで映画の雰囲気に合わないのでカットしたとか。
ヘビみたいに舌をペロペロしてたりするんで、確かにおかしいです。


この映画が日本上陸した時は、そりゃもう大騒ぎになってました。
少年マンガ雑誌でも大々的に取り上げられ、リーガンが緑のヘドを吐いてるシーンや、ベッドの端に座り体は向こうを向いてるのに頭だけがグルっと背中の方(こちら側)を向いてニヤリとするシーンなどが紹介されていて、脱糞しそうなほど怖かったのを覚えてます(^^;
実話をベースにしていると言う事も書いてあったため、その夜は家にも来るんじゃないかと思い、当然のように寝られなくなりました。


あらゆる点で全てのオカルト、ホラー映画の原点となったと思います。
異常な緊張感、強烈な描写、脅かし具合も映像美も最高の状態で撮りきられた映画ではないかと。
そんな作品となった最大の原因が監督のフリードキンの存在ではないでしょうか?
彼がこの映画にかけた異常なまでの情熱ぶりは「映画秘宝 映画懐かし地獄70’s」の中に詳しく書かれてます。

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例えば、カラス神父が、悪魔に取り憑かれたリーガンのつぶやきを逆回しで聴いていた時に急に背後で鳴る電話の音に驚くシーンでは、フリードキンはショットガンぶっ放したとか、最後、自分に悪魔を乗り移らせて飛び降りたカラス神父に懺悔を行うダイアー神父のシーンでは、本当の神父で演技経験の無いオマリー神父に何度も何度もNGを出し、途方に暮れた神父の横っ面をひっぱたいて演技を続けさせたおかげで、あの泣き出しそうにブルブル震える手で懺悔するシーンを撮ったとか、凄い裏話が書かれてます。


この映画の後に似たような映画が山ほど出てきて、「デアボリカ」なんかはまだましですが、関係ないのにシリーズ物みたいな邦題付けた映画が散乱してました。「血のエクソシズム」とかあったなぁ。
正式なシリーズ物としては77年の「エクソシスト2」、90年の「エクソシスト3」、2004年の「エクソシスト・ビギニング」の3つのはず。


「エクソシスト2」はフリードキンは製作に入り監督はジョン・ブアマン。
ティーンエイジャーになったリーガンにまだ残っている悪魔を払うラモント神父の話で、印象に残っているのは最初の悪魔祓いの際にメリン神父が心臓発作を起こした死んだいきさつがリーガンの記憶から呼び覚まされる所。
当時のリーガンがメリン神父の心臓を素手でいじくるシーンがあったんですが、TVではグロイからかバッサリカットされてました。
あと、ラモント神父が、かつて同じように悪魔に取り憑かれそれを克服した人物に会いに行く時に、トゲトゲだらけの床を素足で歩かされて足に穴が開くシーン。
さすがにパート1ほどの迫力は無く、代わりにこういった痛グロイシーンで補ったという印象です。


「エクソシスト3」は原作者のブラッティが「あんなのエクソシストじゃねえ」とばかりに自ら監督した作品。
主人公はキンダーマン警部になり、対するは悪魔の策略にはまったまま蘇生したカラス神父というちょっとサスペンス風な作り。
デカいハサミで首を切られそうになるシーンを良く覚えてます。
後は、今まで何度か紹介しているブラッド・ドゥーリフが双子座殺人鬼役で出ています。
「~2」よりは「~1」の雰囲気を持った作品。


「エクソシスト・ビギニング」はメリン神父の若い頃の、最初に悪魔パズスと戦った事を描いたものでパート0みたいなもの。
最近の映画ですが、それほど印象は無く、1回観てスルーしました(^^;
監督はレニー・ハーリンなので勢いのあるホラー映画は撮ってもお祭り気分で後には残らない映画になってる(^^;


「エクソシスト」に話を戻すと、不気味な雰囲気を醸成しているテーマ曲「チューブラ・ベルズ」も重要。
この曲は別に映画用に作ったものではなく、当時無名なマイク・オールドフィールドの作品を映画の雰囲気に合うからと使ったもの。
しかし、これほどフィットする曲も無いんでは無いかな。


と言うわけで、YouTubeにあった「チューブラ・ベルズ」をどうぞ。
こちらはライブでドラム・ギター・女性コーラスも入ってる、映画のバージョンとは趣の異なるものです。
こっちも中々良いです。