いつまでたっても半人前です!! | 都城市霧島神宮近くのそば屋『がまこう庵』そばっこのブログ

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がまこう庵という蕎麦屋でそばを打ってます
自分たちが考える食へ思いを勝手に伝えるブログにしたいです。
がまこう庵のそばは100%都城産。石臼挽きの自家製粉。
そばの加工品も作ってます。

自家製粉(自分のところで粉を挽く事)のがまこう庵です。

自家製粉についてはこちらです

http://ameblo.jp/gamakouan/entry-12199103986.html

 

そば製粉の方法には

石臼挽きとロール挽き(いわゆる機械挽き)とがある

お客さんに先日違いを聞かれたので

より詳しく今日は書きたいと思います。

 

まず初めに結論から言うと

石臼挽き製粉のそば粉の方が断然美味しいと思います。

石臼挽きの粉はそば粉の命ともいえる香りが高いから!!

石臼挽きはロール挽きに比べてはるかに香りが飛びにくい(粉焼けしにくい)

製粉方法です。



↑石臼の機械です。

先代から引き継ぎました。

25年くらい前古いものですがよく回ってくれます。

 

一方ロール挽きとは、

細かい溝を切った2本の鉄ロールをかみ合わせて回転させ、

ロール隙間にそばの実を流し込んでする製法です。

ロールの回転数は毎分250~300回転

石臼は16~30回転。

10倍から15倍の高速で回転しているのがロール挽き。

最近はロールの部分を水冷式といって冷やすものも。

工夫されてはいますが

それでも瞬間的にそば粉に高熱がかかることは避けられない。

その点、石臼挽きはゆっくり、

面と面によって挽きつぶしていくので熱が入りにくい。

 

石臼で挽くといっても

ただそばを石臼に入れて挽くだけではありません。

ここにもいろんな調整があります。

↑石臼にそばを入れる量を決める

開け閉めレバーです。

アナログ的ですがここを微妙に調整します。

他には

石臼の回るスピードや石臼の目立て

これらを

その時の季節でいろんな条件を見ながら粉ひきを調整していきます。

・気温

・湿度

・そばの状態をみて

(いろんな生産者がいるので収穫されたそばも多様です)

 

最近痛感します。

まだまだ自分は半人前だなーって。

毎年、毎年で(その年の気候や生産者によって)

そばの出来が違います。

それを経験と感覚で調整して

ベストなそば粉を挽いていきます。

この「経験と感覚」には

いろんなそばと出会う必要があります。

そういう意味で自分の引き出しが少なすぎる。

でも逆に言えば

伸びしろはまだまだ無限大。

いっぱい失敗もしますが

いっぱい壁にもぶつかりますが

成長は止まりません。

何よりも製粉してる時がたくさん考えられて楽しいのです。

 

もう一つ最後に石臼挽きの粉の良いところは

やっぱり食べた時に香りもですが

そばの味が優しいになります。

とがっていないというか。

丸みがかった感じです

 

これはロール挽きには出せないものだと思います。

 

これからも挽きたてをベストな状態で出し続けるそば屋になります。



っと決意表明で今日は寝ます(笑)
お休みなさい。

がまこう庵

宮崎県都城市吉之元町5186   

TEL/FAX 0986-33-1226

庵主(二代目)  蒲生 純

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