初めに : この曲は、武満徹さんが、亡くなる少し前、フルーティストとして尊敬するオーレルニコレさんにプレゼントした曲です。その曲を12歳のアメリカのフルート少女が、レパートーリーとして取り上げ、YOUTUBE 上で見事に吹き切ってしまったのです。アメリカを中心とする、世界中のフルートファンの間で大反響を呼びました。ドビュシーのシリンクスならともかく、世界の武満ですよ。コメントも数多く寄せられ、中には、エマさんの演奏は、本家本元のニコレと同じレヴェルにあると、少し気の早い意見もありました。フルートの最低音は、ドですが、この曲は、シの音が出てきます。 したがって、シまで鳴らせる、いわゆる、H管と呼ばれる長く重いフルートを使用しなければなりません。この動画には、エマさんは映っていませんが、あたかも、巌流島で長刀を操る佐々木小次郎のようであったのかもしれません。彼女の演奏する姿は。 因みに、今では殆んどのオーケストラのフルートプレーヤーは、ゴールウエイが昔から使っていたこともあってか、H管ですね

Emma plays "Air"

Before Takemitsu's death, he wrote this "Air" for Aurel Nicolet who was always respecting Takemitsu.

(武満さんが、亡くなられる少し前、自分に尊敬の念を常に持ってくれていたオーレル ニコレさんに、この曲「エア」を献呈しています。)

ゴールウエイのお弟子さんなのかな? エマ

I think that this work is as marvelous as "Syrinx" of Debussy. Listening to Miss Emma's playing,

(エマさんの演奏を聴いて、この曲は、ドビュシ-のフルートソロ、シリンクスに準ずる大傑作だと思いましたね。)

 

My friend told me that your playing was comparable enough to Aurel Nicolet's.

(私の友人などは、この演奏ならニコレに負けないんじゃないかなどと、言っていました。)