日本での昆虫市場というとカブト、クワガタが一番大きい市場だろう。
昆虫で趣味的に飼育されているものでメジャーなのは・・・・・
カマキリ(1度飼育した)、クモ・・・・・・・・・・あと何がある???
メジャーと言われると私にはこれくらいしか思いつかない。


昨今、日本のカブト、クワガタの市場を見てみると、価格崩壊が激しいです。
私が飼育し始めたころに比べるとビックリするくらいです。
原因を考えてみると・・・・・
 1.飼育者の飼育技術の向上
 2.飼育資材のレベルの向上
 3.飼育者数の増加
 4.個人売買ルートの拡大(オークション、HP等)


1.飼育者の飼育技術の向上
これは3の飼育者数の増加とも関連があり、飼育する人が多いほど人それぞれ飼育方法も様々であり、
多いと成功例も出てくる。インターネットの普及と共にこのような飼育情報が多く開示され、
初心者でも簡単に技術取得が図れる環境が整ってきた。


2.飼育資材のレベルの向上
一部の虫において非常に多大な影響を与えている。
大きいところでは、菌床の技術向上であるとか菌種。発酵マットのレベル向上。またそれらの価格ダウン。
菌床飼育可能な虫において、菌床のレベル向上のおかげで生存率が上がり、より大きな
成虫を羽化させることが可能となってきている。
さらにカワラ菌により一部の虫(オウゴンオニ、タランドス)など特異な虫も容易に産卵→成虫に
することができてきている。
価格的にも菌床やマットはかなり価格が下がってきている。
あと産卵材ですね。植菌材や最近はやりのVN材。


3.飼育者数の増加
まだ増えてきているみたいですね。。。
ムシキングブームの前後くらいから何か増えてきたような気??がします。
懲りずに続けてもらいたいですね。。。


4.個人売買ルートの拡大(オークション、HP等)
これも一役買っていることは確かです。以前はまともなオークション?(今みたいな)
が無かったので、直接知り合いから購入するかショップで購入するかというレベル。
当時のショップ価格は非常に高価だったが、他で購入する手段がなかったのです。
現在のオークションでは誰もが簡単に売買可能なので、実は虫の価格崩壊の一番の原因は
ここかもしれません。


少し前までは、オークションで購入などというとあまりよくないと思っている方もいました。
しかし、今では業者もオークションにて購入してその子孫を販売しています。
信用云々とかいいますが、業者も個人も信用レベルでいうと変わらないと思います。
業者でも悪質なのもいます。当然個人でも詐欺行為を行ったりする者もいます。
業者も店舗を構えたところからネットショップまで様々ですので自己判断になってきます。


価格下落の周期ですが、数年前に比べて非常に早いです。
私が始めたころは初物が入荷してきても3代くらいはビックリするような下がり幅はなかった
ように思います。(虫にもよりますが・・・)
今は初物でもブリードが簡単だとその子孫から暴落が始まります。
これはこの業界に投資目的の個人が結構いるので、今の状況になっているのかもしれません。
でも飼育する側としてはありがたい話です。今までは初物、高額種は業者が持っていて、
出せるが出さないという状況も見てきました。
個人であれば高額で購入した元も取りたいので多く市場に流通させてくれます。
少し飽和状態になり、価格が下がってくれば購入しやすくなります。色々面白いものです。


高価だったが暴落した虫というと・・・・・・・・
ハスタート、レギウス、小型ゾウカブト系、モロン、ゴロファ系、ババ、ダイスケギラファなどなど
レベルは違うもののたくさんいてキリがないですね。


高額維持種というと限られてきます。人気があり産まない虫くらいです。
私には手が出ない虫ばかりですが・・・・・・・・


逆に数年前は安かったのに最近高くなってきている虫。
一時ゴロファ・エアクスなんかそんな感じでした。あとモセリオウゴンオニ。
私はワイルドを千数百円で買った覚えがあります。その当時飼育方法が確立されていませんでした。
だから安かったのでしょう。


結論ですが、安価で飼育情報が豊富な時代が来たということはいいことですな。。。