日本でも黒猫とか霊柩車とか見るとあまりよくないと言われる迷信がありますが、もちろんスペインにもいくつかあります。

工事中の足場の下を通っては行けないとか。

テーブルの上で塩をこぼしてはいけないとか。

建物の中で傘を開くのもよくないと言われています。
免税店で働いている時傘も売っていたのですが、アジアのお客様がやたら傘を開くので、うちのスタッフは逃げてました。

あと、鏡が割れると7年間不幸が続くとも言われてました。
7年間って長くない?
恐るべし鏡の呪い!

ちなみにアメリカなどで不吉とされている13日の金曜日。スペインでは同じ13日でも金曜日ではなく火曜日になります。

どこの国でも迷信ってあるんですね!
日本では春はまだ遠く感じるが、スペインでは春の気配が漂っていると言う。

なんと昨日の日中は29度だった!と証拠のメールまで来た。
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まぁ、スペインの街中にあるこの温度計をどれだけ信用していいものなのかは迷う所だけど、とにかく日中はポカポカらしい。

私はスペインのこの季節が大好きだった。
どんどん日が長くなってきて、テラス席に人が集まり、みんな春が来たことにワクワクしだす。
今月末にはサマータイムにもなるし、セマナサンタの旅行の予定や待ちに待ったバカシオネスのプランを語り合う。

とにかくこの季節の街はワクワク感が凄い漂っていて幸せな気分になれた。

寒い冬の季節には日本の鍋やコタツなんかが恋しくなるけど、この時季が来ると
「あぁーやっぱりスペインに居て良かった~」と思ったものだ。

真っ青な空の下、太陽を浴びながらテラスで友達と一杯。

あぁー今すぐ行きたい!
どこでもドア 本当にあればいいのに。
各地域での地元愛の強いスペインで私が初めてスペイン人の愛国心を見たのが2008年のサッカーユーロカップでの優勝の時。

無敵艦隊と言われながらなかなか勝てなかったスペインがヨーロッパでチャンピオンになった日。

準準決勝で公式戦で勝ててないイタリアと当たった時はみんな半分諦めていたけど、そのイタリアをPKで破ってからスペインの夢の黄金時代が始まった。

ユーロカップ優勝の日。
街は大騒ぎ。
試合が終わってからみんなどこからともなく外にでてきて噴水に入ったり踊ったり車の人達は祝福のクラクションを鳴らしたり。

そして始まった
「Yo soy Español! Español! Español!」
の掛け声。
「私はスペイン人だ!」と叫ぶ。
みーんな歌っていた。
スペイン人であることに誇りを持って、歌い叫び感極まっていた。

その光景を見て羨ましいなぁと思った。
私には愛国心はあっても、日本がサッカーや例えば他のスポーツでも世界一になった時にあんな風に喜ぶとは思えない。

熱量の違いなのかな?
でもなんだか素敵な幸せな熱が日本人の私にまで回ってきて、こっちまで嬉しかった。

そしてこの熱は2010年のワールドカップ優勝でさらにパワーアップ!

「Yo soy Español!」の大喝采は街中に響き渡り、地域を超えてスペイン人である事に誇りを持つ人達で溢れた。
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