逆流性食道炎の症例研究3  バレット食道の治療 | 【大阪】 整体師養成校 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院                      JHSC整体治療室 = 公式ブログ

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逆流性食道炎の症例研究3  バレット食道の治療
患者Cさん:40才-女性-主婦

 

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病歴
・患者Cさんは生来健康で好き嫌いも無く食欲旺盛だったか、3年前よりみぞおちに鈍痛を感じだし、胃酸が喉-口まで上がり口の中がヒリヒリしだしたので、近医を受診したところ「逆流性食道炎」の診断を受けた。
・内視鏡検査では本来閉じているはずの「胃-食道接合部(下部食道括約筋)」が常時開いた状態が確認でき、医師より「これは一生治らない」と告げられたそうである。さらに「バレット食道(腫瘍は無い)」も確認された。またピロリ菌感染は無かったそうである。
・制酸剤や漢方薬の処方を受け、2-3週間で症状は緩和し、その後2年ほどはみぞおちの鈍痛・口のヒリヒリ感などを感じずに過ごしてきたが少し前から悪化し、食欲も激減し、夜中に目が覚めるくらい酷くなってきたので当院に来院された。

 

 

 

問診
・来院時の症状は以下の通り。
みぞおちの鈍痛(気持ち悪さ)、喉の痛み、口のヒリヒリ感、息苦しさ(特に食後)、肩こり、背中の痛み
・ゲップはそれ程ないそうである。
・貧血だったそうだが、注射による治療を受け現在は改善している。
・便通は毎日ある。

 

 

 

診察
・体幹を後方にのけぞることが出来ない(みぞおちの鈍痛が強くなる為)。
・T10~L2の圧痛(☚みぞおちにひびくそうである)、および後方変位。
・グル音は全般的に弱く少なかった。
・腹部大動脈の雑音、消化管のハム音は認められなかった。
・打診上全般的に鼓音で、やや腹部膨満であった。
・触診上腫瘤感、抵抗感、筋性防御などは認められなかったが、下記の部位で平滑筋の緊張と圧痛が認められた。
回盲部、腸間膜根、十二指腸空腸曲、胃大彎部、胃-食道接合部(下部食道括約筋)

 

 

 

 

 

治療目標
・常時開孔している噴門を閉じることが出来る程度の筋力を下部食道括約筋に回復させることが最優先課題と考える。
・胃大彎と回盲部~十二指腸空腸曲の著明な平滑筋緊張と圧痛を解消する。
・横隔膜の緊張を緩和する。
・インフォームドコンセントで、みぞおちの鈍痛と息苦しさは改善するでしょうが、喉と口の症状は数日必要である旨を説明した。

 

 

 

整体治療
・回盲部~十二指腸空腸曲の平滑筋テクニック
・胃大彎部の平滑筋テクニック
・下部食道括約筋の平滑筋テクニック
・胃の蠕動運動亢進テクニック
・横隔膜解放テクニック
・横隔膜脚の解放テクニック

 

 

 

結果
・みぞおちの鈍痛は半減した。
・息苦しさは解消していた。
・体幹を後方にほぼ完ぺきにのけぞることができた。
・喉の痛み、口のヒリヒリ感は残存していた。
・肩こり、背中の痛みは残存していた。

 

 

 

考察
●みぞおちの痛みの解消について
・みぞおちの痛みの原因は大きく二種類あると考えます。
一つは「食道粘膜の炎症による化学的刺激」で、もう一つは「胃-食道接合部の機械的緊張」である。
・従って整体手技で後者の機械的緊張は即時的に開放し疼痛が緩和する事が予想されるが、化学的刺激(炎症)の緩和には、胃酸の逆流が停止してから粘膜組織が回復するまで数日必要であるから、即時的には不可能である。特に本症例の様に「バレット食道」まで進行していれば、食道の粘膜細胞が胃の粘膜細胞に変化している訳だから、さらに時間が必要であると推察されます。

 

 

●息苦しさの解消について
・息苦しさが即時的にほぼ完治した事については、その息苦しさの原因が胃-食道接合部の機械的緊張が横隔膜の上下運動(呼吸運動)の阻害要因になっていると考えられるが、その機械的緊張を整体手技で緩和させられた事が主因であると推定する。
・また、横隔膜(脚)の緊張も開放されたことで、横隔膜の筋肉運動が容易になった事も関係しているかもしけない。
整体コラム「逆流性食道炎の研究⑺…整体治療で逆流性食道炎による呼吸困難(息苦しさ)は軽減できるのか?」参照

 

 

●体幹を後方にほぼ完ぺきにのけぞることができた、について
・上記「息苦しさの解消について」で記したように、胃-食道接合部が縦方向に緊張していると、それが体幹を後方に伸展する際の妨げになる。従って胃-食道接合部の縦方向の緊張を整体手技で緩和出来ればその妨げは無くなり、体幹を後方に伸展する事は容易となる。

 

 

●喉の痛み、口のヒリヒリ感の残存について
・喉の痛みや口のヒリヒリ感の原因は、主に胃酸による食道-口の粘膜の腐食=化学的刺激が主因と考えられ、みぞおちの痛みの様に機械的緊張刺激は関係ないと思われる。従って同部の痛みは粘膜の修復を待たねば期待できないので即時的に痛みが軽減する事は考えにくい。同部の痛みを解消する為には、胃酸の逆流を阻止する事が肝要である。
・整体コラム「逆流性食道炎の研究⑷…整体治療で喉の痛み(喉やけ)は解消できるのか?」参照

 

 

●肩こり、背中痛の残存について
・逆流性食道炎の整体治療後、肩こりや背中痛が軽減-消失する事が多いのであるが、それが残存している理由として以下のケースを考える。
   1. 他に原因がある
   2. 施術が不十分であった
   3. バレット食道が大きく関係している(☚時間が必要)
   4. 他
・従って、患者Cさんにおける「肩こり、背中痛」に関しては、改めて再診し、検討の上治療方針を決定する必要が有る。

 

 

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