マスタリング | ギター兄ちゃんの独り言…

マスタリング

はい、お久しぶりどぇ~すっ!
エロエロギター兄ちゃんですよ~(σ・∀・)σ


忙しくて放置してました。ホントすんません。。
で、何が忙しかったかと言うと”マスタリング”という作業をしておりましたわけです。

このマスタリング…
最近よく耳にするようになった言葉です。割と耳にした人も多いと思いますが、いったい何をする作業なのか知っていますか?
簡単に言えば”オーディオCDをプレスするためのマスター・テープを作る”という作業のことですが、単なる編集作業だけでなくレコーディング~ミックス/編集~ミックス・ダウン(編集した複数のトラックを2ミックスと呼ばれるステレオの状態にする)などを経たステレオの素材に対しての音作りの最終行程という位置づけでオーディオ的な処理を施す作業になります。


良い音楽にとって、それが市販されるオーディオCDになるための条件。。

まず楽曲とアレンジ…それから演奏が何よりも大事なのは当然です。それから最適な音でのレコーディングをし、その後に曲に合わせた編集があるわけです。ここまでは、より音楽的によりアーティスティックに作られてこそ良い楽曲が作られるはずです。
マスタリングとはその後の作業になるわけですが、これを絵に例えるとするならば、マスタリングとはその絵を第三者に楽しんでもらえるように絵に合った額縁を選んだり照明を調整するなどして、その絵や周りの環境をテイスティングするような作業です。絵は複数の時もあれば、絵以外にも写真や造形品など幾つか系統の違う作品がある場合もあります。それらを制作者の意図を含めながら1つの空間で違和感なく第三者が楽しんでもらえるように統一感を出したり、また逆にある特定の作品を周りから雰囲気を浮かせることでの演出をしたりして作品を飾る。。。

派手な演出でゴマ化すのではなく、その作品が持っている雰囲気を大事にするように…☆
それがマスタリングの作業です。

そして、もう1つ大事なことは音圧です。
例えばCDドライブを内蔵したオールインワンタイプのMTRなどのレコーダーなどで自分の曲をCDに焼いて聞いてみた時に、市販のCDとは音量に差があるように感じた人は多いと思います。録音レベルやマスターレベルは十分なはずなのに、市販のCDと比べて明らかに数段音量が小さくてがっかりした。逆にマスターのレベルを無理に上げるとピークレベルが高くなり過ぎて音が歪んでしまったなど。それらの要因にはマスタリングが大きく関わってきます。
「楽曲の本質と音圧は別」なんて声は多分に聞くけれど、それでも自分の楽曲が隣の誰かよりショボイ音ならやっぱり話しにならないのは確かだ。最近では一昔前のような音圧競争は落ち着いたとは言え、それでも「隣のアイツより大きい音量で!」「隣のアイツよりもインパクトを!」とういうのも制作者側として本音なのも確かです。最近のマスタリングでは楽曲の本質を損なわずに音圧を稼ぐというのも大事な作業の1つになっています。

一昔前までは日本ではマスタリングとはCDに収める収録曲のデータを並べ、各トラック・タイムやインデックス情報などのPQと呼ばれるデータを入力される程度にしか認知されていませんでしたが、マスタリングを音作りの最終行程に位置付け積極的に音質補正を行う”欧米型マスタリング”が次第に注目され始め、日本でもその認知度は急速に広がり現在のマスタリングに至ります。

でも、おそらく…こう思う人もいるはずです。

「なぜ、レコーディング~ミックスを終えて完成されたはずのものにマスタリングが必要なのか?」

通常、一枚のCDには複数の曲が収録されています。
それらは一枚のCDに収められていたとしても実際には、それぞれの曲が別々の環境で制作される事がほとんどです。曲調や音質も違えば、楽器やバンドの構成、レコーディングの環境や時期が違う。そうした別々の環境で制作された曲は1つ1つが完成されていても、それぞれの音量レベルや全体のミックスのバランスは当然異なってます。そこで曲順や曲間のタイミングを揃えながら、各曲の音量レベルや音の質感も揃えるなどして、複数の曲をCDという1つの作品にまとめあげる”マスタリング”作業が必要になってくるわけです。
ようするにレコーディング~ミックス・ダウンの中でそれぞれエンジニアが力を注いで完成された楽曲に対してエッセンスを加える事で作品の完成度をより高める作業です。
もちろん扱うのは音と言ってもデータである以上、ささいなミスが音が出ないとか音飛びなどの原因にもなります。なので責任も重大です。イェイ(σ・∀・)σ

通常、マスタリングを行う環境というのは一般的なスタジオで少なく見積もっても、500万ぐらいの設備とそれなりのスペックのあるPC必要と言われています。
そういった高級機材と確かな技術を持ったマスタリング・エンジニアがいてこそのマスタリングです。が、俺の場合はだいたい200万ほどの設備と、だいたいそんな技術も知識も持ってねーよバカ(´∀`)アハっ

ただし、設備投資が低いのには理由がありますっ!!


俺…貧乏なのね…(笑)


じゃなくてっ!(それもあるけど…汗)俺が行うマスタリングの行程は外部機器を滅多に使いません。(使うとしてもトランスや真空管の質感が欲しい時にだけヘッドアンプやプリアンプに素材の信号を通す程度です)ほとんどの行程はPC内で完結させるため、それほど外部機器を揃えていないためです。そのかわりに「電源まわり」 「デジタルのクロック精度」 「プラグイン」 はそこそこはやってます。

例えば電源周りはケーブルからタップ、内部に至るまで信頼できるものを使用していますし、パソコンのメモリはギガ単位にし、ハードディスクも音楽用途に相性の良い物を本体とは別で設け、マスターを焼くためのドライブもパソコン本体からではなく別口で電源が取れるようにして、安定して電源が供給されるようにセッティングしています。”イコライザー" "コンプレッサー" "ピークリミッター" "マキシマイザー" "ディザ" などのエフェクターはそれなりモノを各数種類のプラグインを用意するなどしています。
これだけでも、取り合えずそれなりな形はできるので大丈夫!(たぶん…笑)
まぁ。。別に俺はマスタリング・エンジニアでもないし、依頼があればあくまで簡易程度のマスタリングを安価で引き受ける程度なのでこれで十分なのです☆


ちなみに厳密に言うと、マスタリングとはプレス用のグラスマスターを作る作業の事を言い、CDプレス工場での行程の一部のことです。ここでもそう書いてあるように、最近ではその直前の音質調整やPQ信号入力の作業をマスタリングと呼びますが、正確にはプリマスタリングと呼びます。行程の流れとしてはプリマスタリングされたデータを元にレーザーカッティング~スタンバー(プレス用の型)の製造を行い、実際にCDがプレスされることになります。


でわでわ。。

今も忙しさに半泣き状態なお久ぶりぶりエロエロギター兄ちゃんでした♪

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