チューニングを盲信するなかれっ! | ギター兄ちゃんの独り言…

チューニングを盲信するなかれっ!

$ギター兄ちゃんの独り言…

今日は用事があって楽器店に行ったのだけど、そこで店員の兄ちゃんと話してる内容で『最近ウチに持ってくるギターとかベースの2本に1本はオクターブのチューニングがずれてるんですよ…』 てなことを言っておりましたな。つ~わけでピッチの合わし方を知らない子が多いみたいなんで取り合えず書いておこう。
 
 まずチューナーを使って合わせる前にやらなければならないのが12フレットの実音と、その真上で鳴るハーモニクス音のピッチを合わせること。 これがズレてるといくらチューニングしても弦楽器はピッチが合わないぜっ! 実音とハーモニクス音がズレているようならブリッジのコマを前後に動かせば音が高くなったり低くなったりするんでハーモニクス音が12フレットの真上で鳴るように調整する。
 
 ちなみに基本的にだいたいチューニングは12平均律という調律で合わしています。チューナー使ってギターやベースを合わせている場合はほぼ例外無くこれですな。 これはすごく便利な調律法なんだけど実は12平均律の音階はズレてます(笑)人間が気持ちいいと思う音程(純正律)に比べると完全5度とか長3度とかの位置が微妙に上下してるんだね…実は…、3度に至ってはオクターブ音以外は全てズレてるんだから最低最悪さ…(笑)
 ただ純正律ではキーの変化や複雑なコード進行にはついていくのが難しいんで現在の音楽環境では12平均律が王道の調律法です。(もっと詳しく知りたいなら自分で楽典読んで下さい。)
 ってなると、ハーモニクス・チューニング(6弦、5フレットと5弦、7フレットのハーモニクスは同じとかいうヤツね)では6弦から順にチューニングしていくと順番にズレが重なって6弦と1弦ではチューニングが大きくズレる。実音でやっても、もちろんズレる。
 
 で、俺はどうしてるかと言うと、どっか1つの開放弦をチューナーで合わせて他の弦は全て、その弦に合わせてます。隣あった弦のズレは微妙にあるのだけれど全体の平均的な誤差は少ないって方法です。ただアコースティック・ギターなんかは音程感よりも響き具合が重要であったりするから曲のキーやコード進行で一番キレイに響くようにするのもアリやと思う☆
 もし、バンドで生ピアノがいる場合はもちろんチューニングはピアノに合わせる。標準はA=440Hz なんだけどピアノは A=441 ぐらいが多いし、シンセ音源も音色によってピッチは違うので注意するべし。
 ちなみにベースは A=440 その他の楽器は A=441 で合わせるやり方もある。こうするとベースラインの低音感がよく出てバンドなんかだと全体的に音に安定感が出たりもするんで一度お試しあれ♪

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