子は鎹(かすがい)

 

子供は夫婦の仲を繋ぎとめてくれるものだというたとえ

 

確かにその通りだと思う

 

でも、それは夫婦仲に留まらない

 

 

大和が生まれ、実家に居候

 

 

結婚後に奥さんが家を出る

 

家族の一人がいなくなると

 

急に寂しくなるもの

 

家の雰囲気もだいぶ変わる

 

奥さんの実家も少なからずそんな状態だったと思う

 

 

埼玉から静岡に引っ越してからも

 

あまり実家に立ち寄ることはなかった

 

しかし、大和が生まれたことで

 

奥さんは実家に居候

 

私はほぼ毎日立ち寄る

 

そんな日々が続き

 

分かったことがあります

 

それが

 

「子はかすがい」

 

大和がいると

 

実家でのいざこざがなくなる

 

ケンカがなくなる

 

怒らない

 

大きな声を出さない

 

イライラしない

 

そして、みなが優しい気持ちになれる

 

平穏で平和

 

 

「子はかすがい」

 

夫婦仲だけではなく

 

周りの人への影響が大きい

 

 

後に奥さんから聞いたが

 

じぃじとばぁばがケンカしそうになると

 

お姉ちゃんが

 

「大和が見てるよ」

 

と言う

 

途端に険悪な雰囲気は収束

 

争いごとを未然に防ぎ

 

瞬時に優しい気持ちにしてくれる

 

子供にはそんな力があります

 

 

彼がしていることは、何もない

 

言葉を話すことなく

 

笑ってもいないし、泣いてもいない

 

寝ているときもあるし、おしっこをしているときもある

 

ただそこにいるだけ

 

いるだけで、周りを優しい気持ちに変えてくれる

 

 

子供ってすごい!

 

 

産まれて間もないころは

 

無表情

 

泣いて、ぐずって、おしっこ、うんち

 

手を焼くことばかり

 

でも、彼は無垢

 

そこに大人はメロメロ

 

 

大人になるにつけ

 

この「無垢」を失ってしまう

 

いや、忘れているだけかもしれない

 

彼のようにはなれないが

 

彼を見習うことはできる

 

少しだけでも思い出そう

 

そんなことを教えてもらった気がします