先日の事業売却破談によって、当社は重大な倒産の危機に面している。元々実質破たん状態なのだけど、ここから得られる売却益で支払いをしたかったものが一切出来ない事で、完全に会社としては中身がスカスカの状態になってしまった。
それでも零細企業は不渡りなどにとって強制的に倒産させられることがないので、代表である自分がギブアップしない限り、ゾンビのように続ける事は出来る。支払ができず訴訟を起こされても、そもそも会社に資産がないので支払えないし、取れる当てのない訴訟を相手側の弁護士が勧めることもない。
事業売却の破談後、私は今度こそ倒産の決意を固めつつあった。どう逆立ちしても短期的に未払いを解消することはできないし、その督促がこれからもずっと続くかと思うと精神的に限界なのは明らかだからだ。
これまで何度も人から言われているように、会社よりも何よりも、私自身が潰れてしまわず、再起を図れるように事を運ばなければ意味がない。
しかし、いざ倒産するとなると、費用面、手配面で非常に大きな課題がのしかかる。金銭面では楽になるかもしれないが、まだ可能性を残している部分も捨てなければならない。
弁護士は当然倒産を勧めるが、コンサルタントはのらりくらりでも続ける事を勧める。どちらの意見にも一理あり、決断が難しい。
いずれにせよ、人から強制的に倒産させられない以上、最終的に自分自身で決断するしかない。その判断基準は、自分が一日も早く再起し、迷惑をかけた人達へ様々な形でお返しを出来るような状態にまで盛り返すことができるような道を見つけることだと思う。
あまり時間的猶予はないけど、自分の人生にとっても重大な局面だと思うので、じっくりしっかり考えて結論を出したい。