柳美里著 新潮文庫
なにやらすごく長く感じた
序盤は主人公の少年の危うさが上手く表現されているが故に自分としては読みづらかった
内容は昨今頻発している家族殺し
殺人とは総じて保守的、
そんな気がした
人を殺したことはないのでよくわからないけど
「ひとをころしちゃいけないの?」
「いけないとおもわないの?」
この一つのやりとりが響く
人を殺してはいけない
そう思う
けど殺してはいけない理由を説明するのは困難だ
大人が「当たり前でしょ」とか
長々と理屈ごねても届かない
‘なぜ殺してはいけないことを話すのは、幼児に空とは何かを説明するのと同じなのではないか’
なぜ殺すのか?
おのれの何かを守るためさ