日経平均株価と時価総額 | 投資家の条件

日経平均株価と時価総額

■東証第一部の時価総額、400兆円に、4年ぶり

東証第一部の時価総額が400兆円を超えました。8月22日の日経平均株価の終値は1万2452円51銭で、400兆円に達するのは2001年以来となります。2003年の230兆円弱を底にしてその後回復しています。


■株式市場の主な指標は日経平均株価

株式市場の動向を示す指標としては、株価(日経平均株価や東証株価指数(TOPIX))が用いられることがほとんどです。しかし、時価総額は、発行済み株式の総数に株価をかけて個々の銘柄を合計しているので、株数の多い少ない、あるいは流通量の多い少ないによって価格(株価)が影響を受けることを極力なくしたプレーンな指標であるといえます。


■バブルのピークは600兆円だった

東証第一部の時価総額の過去の推移は下記の通りです。

━━━━━
年末 兆円
----------
1989 591
1990 365
1991 366
1992 281
1993 314
1994 342
1995 350
1996 336
1997 274
1998 268
1999 442
2000 353
2001 291
2002 243
2003 309
2004 354
━━━━━

バブルの頃は600兆円近くありました。現在その3分の2を戻しました。日経平均株価は、89年末には4万円弱でしたので、3分の1を戻しただけです。ITバブルの99年2000年と時価総額が膨らんでいるのもわかります。

■株価も大切だが・・・

株価は基本的な指標として重要です。実際相場の動きは、日経平均株価の動きでみている人がほとんどです。しかし、以上に述べたことから、株式市場全体へのお金の流れ方を把握するのには、時価総額も無視できない重要な指標といえるでしょう。