以前、東京に住む友人は方位取りというものにしばらくハマっていた。
旅行先は全て方位を基に決めていて、聞いたことがないような
かなり変わった土地にも出かけていった。
 
「そこに何があるの?」
 
「いいのよ、別に。行くことに意味があるんだから。」
 
仙台に遊びにおいでよと言えば
今は方位が違うからとあっさり断ってくる。
それでも方位的に悪い場所に行かなければならない時には、
別の方位を経由するなど対応策はあるらしい。
 
今朝、新幹線で仙台に向かっていた千葉の叔母から途中連絡が入り、
福島で切り離されて山形に向かう”つばさ号”の車両に
間違えて乗ってしまったという。
一旦福島まで戻るので到着時間が遅れるとのこと。
 
「時間に余裕もあったし、なんどもきっちり確認して
 ちゃんと乗ったのよ!」
 
それだけしっかり確認して、わざわざ違う車両に乗ったのか。
回り道で方災除けでもしましたか。
人生万事塞翁が馬。