音質を追求した新ウォークマンは、どこまで頑張れるのか | Gadget Diary

音質を追求した新ウォークマンは、どこまで頑張れるのか

ノイズキャンセリングで武装した高音質ウォークマン――「NW-S703F」


DoCoMoのMNPを目前にした空前の新機種発表の陰に隠れて、新ウォークマンが発表されたようです。しかし、ソニーはなんでこうも悪いタイミングで製品発表をするんでしょうか。対象ユーザーも完全には一致しませんし、商品ジャンルも違うとはいえ、DoCoMoが12日に新製品を発表するのはかなり前からわかっていたはずなんですけどね。おかげでIT関連のウェブメディアでの扱いが小さくなってしまっている気がします(まあ、今のウォークマンは、そんなに大きく扱うネタでもありませんが)。


で、スタイリングも大して変わらず、今回の売りは音質だそうです。それにノイズキャンセリング。あと、iTunesのようにアルバム画像で検索ができるんですね。しかし、どれもグッと来ません。


音質重視はケンウッドも目指している方向性です。もちろん高音質に越したことはないと思うんですが、所詮屋外に持ち出すプレーヤーです。雑音もあれば、音楽だけに集中できるわけでもない。普通の人に受ける機能ではないかと思います。また、ノイズキャンセリングですが、音質重視の人には雑音を遮ることで音に集中できるとはいえ、今度は使用するヘッドホン、イヤホンが制限されてしまいます。普段使っている高音質な手持ちのヘッドホン/イヤホンが使えないのは大きいですよ。そしてアルバム画像による検索ですが、あの小さな画像で本当に検索できるんでしょうか。私はiPod nanoのアルバム画像表示でさえ、小さすぎてほとんど見ることはありません。実用性は「?」「ですね。


今後はiPod/iTunes StoreやNapsterと対応プレーヤーのような連携がないと、爆発的なヒットは望めない状況になってくるのではないかと思います。その点Moraは魅力薄なんですよね。DoCoMoの携帯でもSO903iはNapsterに対応していません。自社系列のサービスだから仕方がないんでしょうが、大して成功していないMoraがあるために、これからメジャーになりそうなサービスへの対応が遅れるのは、馬鹿らしいですよね。ほんとにソニーはどうなるんでしょう。