。 : なるほど。そういうアグレッシブさがお仕事につながっているんでしょうね。ちなみに,お二人はお互いのことをどう思っているんですか? 例えば私は,仮に自分が声優だったとしたら,「同じ事務所でも隣の子には負けられない」という気持ちになっちゃうタイプなんですよ。 五十嵐さん: 基本的には仲良しですけど,そういうところもありますよ。 松嵜さん: そうだね。 五十嵐さん: ただ,麗ちゃんに関していえば,お芝居をすごく楽しそうにやるし,何よりすごく吹っ切った演技をするので,とても尊敬しています。 松嵜さん: な,なんだそれ。 五十嵐さん: 私はすごく器用にお芝居をするタイプなんですよ。 : 器用に,ですか。 五十嵐さん: こういうキャラクターがいて,こういう設定がある。それなら,求めているのはここだろう,というのを出します。だからやっぱり,「まぁ,そうだよね」と言われる。事務所の方からすると,私を出して失敗することはないけど,それ以上のものはないって思われることもあるでしょうね。 : 求められるものを狙って出せる,というのも大切だと思いますが……。 五十嵐さん: そう言ってくださる方もいます。でも,麗ちゃんはそういうタイプではない。私にはできないことを,aion RMT,やっているなと思います。 : 五十嵐さんからみると,松嵜さんは挑戦しているように見えると。 五十嵐さん: 挑戦している,というよりは勇気がありますよね。そもそも,発想するところから始めるので,すごく考えているなって。キャラクターを自分のものにしようとしている,という感じです。麗ちゃんを見ていると「あーそうくるんだ……マジか」と思うことはあります。 松嵜さん: 照れるね(笑)。 : そんな松嵜さんは,五十嵐さんのことをどう思ってらっしゃるんですか? 松嵜さん: うーん,難しいですね。先に自分のことを言うと,元々は私もいろいろとやれちゃうタイプだったんです。マネージャーさんには事務所に入った頃から「松嵜のお芝居が早くできるといいよね」と言われていて,私は声に特徴があるわけではないし「どうすればいいんだろう」って悩みながら演じてきました。最初の頃は,単体で見れば良い芝居ができているかもしれないけど,rmt,ほかと比べると耳にとまるお芝居ではない,という状態が続いていたんですよ。 : もともとは松嵜さんも,いわゆる器用なタイプだったんですか。 松嵜さん: どちらかといえばそうだったと思います
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