なさん、こんにちは。


山口謙介です。





前回の記事では、
『全身運動』と『細かい運動』の
時間配分についてお話しました。





本日は、この『細かい運動』に

関連したお話をしていこうと思います。





ところで、あなたのお子さまは、
細かい作業は上手にできますか?


自分の思った通りに手指を動かし
作業ができますか?





簡単に言うと、
手先が器用か不器用かの話です。





おそらく、多くの方が「No」と
答えるでしょう。

発達障害を持つ子どもの多くは
手先の細かい作業が苦手です。





ハサミなんて使わせたら、
紙もびっくりするくらいギザギザに
なりますよね。




本日は、手先の細かい作業が

苦手な子どもが、上手に手指を

扱えるようになるトレーニング方法

お伝えします。





この記事を最後まで
読んでいただければ
すでにお分かりとは思いますが
お子さまは、手元の作業が上手になります





手元の作業が上手になるということは
前回お伝えした『細かい運動』にも
良い影響を与えます。





体の隅々まで意識が
行き渡るということなので
体を動かす基礎ができあがるのです。





この基礎は、もちろん
『全身運動』にも影響します。





結果的に、
『全身運動』『細かい運動』ともに
かかる時間が大幅に短縮されます。





そのおかげで空いた時間は、
また他の分野でのスキルアップや
お子さまと遊んだりする時間に
充てることができます。





全身運動にかかる時間が
8割→6割へ



細かい運動にかかる時間が
16割→12割へ



もしかしたら、それ以上の時間削減が
期待できるかもしれません。





短時間でできるようになれば
お子さまも、「ぼくだってできる!!」
と自信を持つことができ
自己肯定に繋がります





自己肯定がしっかりとできている子どもは
精神的に安定し、お友達とのトラブルも
あまり起こりません。





交友関係も円滑になるのです。





交友関係が円滑になれば、
保護者の方々も、安心してお子さまを
学校や外へ送り出してあげることが
できます。





保護者の方々の

負担も軽くなるのです。




負担が軽くなれば、

今まで以上にお子さまと

笑顔で接することができると

思いませんか?





結果的に、全てが連鎖的に
良い方向へ作用するのです。





手元の作業が上手になるとは、
つまり、体の動かし方が上手になる
ということ。





そして、それは自信に繋がり、
自己肯定感も高まります。





自己肯定感がしっかりと持てると、
精神的にも安定し、
お友達とのトラブルが減ります。





それは、保護者の方々の
心的負担も軽減されます。

負担が減れば、その分余裕が出てきて
笑顔が生まれます。




笑顔溢れる明るい家庭には
お子さまの「できた!!」
という喜びと自信が不可欠です。





おそらく、今頭の中で描いている

イメージが、あなたの理想の

最終形態なのでは

ないでしょうか?





最後まで読んでいただければ、
きっとあなたのイメージ通り

明るい家庭を手にすることが
できるでしょう。





しかし、反対に最後まで読んで
いただけない場合、
明るい家庭どころか
暗くてギスギスした家庭になるでしょう





何故なら、手指のコントロールが
自分の思い通りにできず、
細かい作業のたびに『できない意識』
植え込まれるからです。





つまり、自己否定が進むということです

自己否定が進むということは、
自分に自信が持てません。





自信が持てなければ、
精神的にも安定しません





精神的に安定しなければ、
お友達とのトラブルも増えるでしょう





そして、トラブルのたびに、
先生や保護者に怒られる。

そうすれば、さらに自己否定が
加速します





『できない意識』が身体面だけでなく
精神面にも『できない意識』が
植え込まれる。





結果、お子さまは

荒れていきます。





お子さまが荒れれば、
家庭の空気も、
暗いギスギスしたものになります。





手先の細かい作業が苦手という
小さな自己否定も
知らず知らずのうちに

大きくなっていきます。





そして、気付けば、

自分の人格までも
変えてしまう黒くてドロドロした
自己否定にまで成長します。





先程のイメージと重ねますと、

こちら側は、おそらく最悪

イメージに当てはまるのでは
ないでしょうか?





このイメージも大切です。





自分自身の行動に

危険信号を気付かせる

きっかけになりますので。



しかし、保護者の方々に

お願いしておきたいのは、

危険信号の段階で

ストップさせてください。





この危険信号が

現実のものとならないよう

気をつけてください。





最後まで読むことで、
細かい作業能力を向上させる
トレーニング方法を学び、お子さまの
自己肯定を高めてあげるのか。





それとも、最後まで読まずに、
お子さまの自己否定を加速させ、
人格を壊し、真っ暗な未来へ
進ませるのか。





明るく楽しい未来に進ませて
あげたいと思う気持ちがあるなら
是非とも最後までお付き合いください







さて、お子さまの指先などの
細かい作業能力を向上させるには
例えば、どんなトレーニングが
考えられそうですか?





指先を使うので、
字を書いたり、お箸で豆を掴んだり
裁縫の針に糸を通すなどを
考える方もいらっしゃるかと思います




確かに、今挙げたトレーニングも
能力の向上に繋がるので
良いと思います。





ただ、これには2つの欠点があります

1つ目は、準備が大変だということです。





保護者の方々も、ノートやお皿、
お箸や豆、針や糸を用意しなければならず、
少し面倒です。





まぁ、1つ目の欠点は、
正直どうとでもなるのですが
重要なのは2つ目です。





2つ目の欠点は、これら2つは、
そもそも手先の作業が苦手な子どもには
難易度が非常に高く
、トレーニングに
ならないというものです。





どれだけ一生懸命取り組んでも
自分の納得できる成果が得られず
モチベーションの維持が難しいのです。





ですから、はじめのうちから
トレーニングらしいトレーニングは
おすすめしません。





それでは、細かい作業能力を向上させる
準備も簡単で、難易度も丁度良い
トレーニングとは何か?





それは

『家のお手伝い』

です。





「え、お手伝い………?」
とお思いの方も多く

いらっしゃると思います。





実は、家の手伝いは、
発達障害の子どもたちにとっては
難易度的にも丁度良いトレーニング
なのです。





家の手伝いと一言に言っても、
内容はたくさんあります。





例えば、食器洗いやお風呂掃除
洗濯物の干す、取り込む、
乾いた洗濯物をたたんだりするのも
立派なお手伝いです。




食事面では、食器を並べたり
後かたづけをするのもいいですね。





他にも、買い物を一緒に行ったときに
カートを押したり、
買い物袋を持って帰ったりする。





また、家の前を掃除したり、
ゴミ拾いする、





玄関の靴を並べるのだって
お手伝いです。

こうして見てみると
本当にたくさんの種類の

お手伝いがあります。





しかし、種類を挙げられたから
といっても、まだ納得できていない方が
ほとんどだと思います。





では、お手伝いには、

具体的に
どのような動きが含まれているのか
実際に考えていきましょう。





洗濯物の取り込みには、
ハンガーや洗濯バサミから衣類を
外す指先の運動を必要とします。





洗濯物をたたむのは、
しわを作らないようにたたむ場所を考え、
折りたたむときに、撫でる動きをします。





食器洗いやお風呂掃除は、
手を丸く動かす運動が必要です。





食器を並べると、
テーブルの空いている場所を選び、
物を置くトレーニングになります。





玄関の靴を揃えるのも、
バラバラになった靴を判別し
向きと長さをきちっと揃えるようにすれば
立派なトレーニングになります。





全部挙げるとキリがないのですが
こうして考えてみると、
実は、意外といろんな動きが
含まれている
のがわかります。





この中から、お子さまが
できそうなものを選び、
日課にしてあげるとよいでしょう。





難易度的には、失敗しても
リスクの少ない
洗濯物をたたむことや靴並べから
始めてみてはいかがでしょう?





はじめのうちは、お子さまも
やり方がわからないので、
一緒にやってあげる必要があります。





慣れてくれば、
お子さまに任せてあげてください。





そうすれば、お子さまも、
「僕だって役に立ってる!!」と
自分の行動に自信が持てるように
なります。





細かい作業の能力が上がり、
自信にも繋がる。





そして、何よりお母さんの

仕事が1つ減る!!




これは、いろんな意味で

嬉しいことですね。





(任せたての頃は

、お子さまの作業が下手で
逆に仕事が増えるかもしれませんが、
そこは大目に見てあげてください)





しかも、お子さまにお礼を言い、
褒める機会にもなるので、
会話の取っ掛かりにもなります。





お子さまの能力が上がれば
徐々にお手伝いの難易度も
高めてあげると良いでしょう。





お子さまの自由な時間と
お手伝いの時間のバランスを見て
お手伝いの量を調節して

あげてください





お手伝いを進んで行い、
細かい作業の能力と、

自信を高めつつも
お母さまの仕事は減る。





是非ともお試しください。







それでは、最後に今から
やっていただくことがあります。





どのお手伝いをお子さまの
日課にするか考え、
1つ選んでください。





そして、選んだものを紙に書いて
そのお手伝いから得られる能力をも
隣に書いてみてください。





能力がかけたら、日課にするときの
能力アップに繋がる注意点も
同時に考えてみると良いでしょう。





どうですか?





今まで、ただ自分の
労力軽減を目的としていたお手伝いが
立派なトレーニングになろうと
していることを考えるのは。





少しわくわくしませんか?

まずは1つ、お子さまに
お手伝いを習慣化させる目的で
日課を与えてあげてください。





そして、徐々に難易度を上げ、
仕事量を増やしていってください。





そうすれば、お子さまの
細かい作業の能力は向上し、
自分に自信が持てるようになり、
強い自己肯定に繋がるでしょう。





お手伝いをさせてあげて、
できることを増やし、
お母さまのお仕事を減らしていって
もらえればと思います。





最後までお付き合いいただき
ありがとうございました。