コーアクシャル Co-Axial について | Cronusのブログ

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こんにちは。

腕時計通販専門店Cronus店長です。
本日も当ブログへお越しくださいましてありがとうございます。

当店のオメガの商品ページをご覧になったお客様から「コーアクシャル」についてお問い合わせがありましたので、紹介します。


Co-Axial


商品ページでも軽く触れているのですが

コーアクシャルとはOMEGAの革新的な脱進機(だっしんき)のことです。


脱進機とは機械式時計の心臓部とされる部品です。
その役割は、巻き上げられたゼンマイがほどける際の回転運動を振り子のような左右の振幅運動に変換する「変換器」としての役割を持っています。

機械式時計には二つの決定的な欠点がありました。

1.効率の低さ

回転運動をダイレクトに振幅運動に変換するため脱進機はゼンマイの力を必要以上に消費してしまったのです。
現在、多くの機械式時計が採用しているクラブツースレバーという脱進機があります。
脱進機のほぼ完成形と言われているものですが、それでもゼンマイから伝わる力の7割も消耗してしまっています。

2.油切れ
機械式時計が奏でるコチコチという音は、脱進機が回転運動を振幅運動に変換する際に生じるものですが、音の原因は脱進機の部品が接触するためです。
そのため、ほとんどの機械式時計は脱進機に潤滑油を指して摩耗を防いでいます。


れらを解決したのがコ-アクシャル Co-Axialです。

上記の2つの欠点は、脱進機の部品が他の部品と接触するために生じていました。仕方のない部分ではあるんです。
コーアクシャルはその接触面を限りなく小さくしたのです。
クラブツースレバーが「面接触」ならコーアクシャルは「点接触」です。

そのため脱進機の摩擦は減り、コチコチ音は明らかに小さくなりました。
摩擦が減ったことで、ゼンマイの力が逃げることが少なく、かつ部品の摩耗が減り、結果としてオーバーホールまでの期間を長くとることができるようになりました。

さらに、コーアクシャルは携帯時計向けに開発された脱進機であるためショックに強く、時計の姿勢が変わっても時間が狂いにくいという長所を併せ持っています。





コーアクシャルの進化形:マスター コーアクシャル

時計の弱点は磁気帯ですが、オメガはその解決策として磁気帯しやすい鉄を時計の中からほぼ省いてしまいました。

マスター・コーアクシャルと名付けられたそのムーブメントは、15,000ガウス以上の圧倒的な対磁性能を誇り、MRI検査器に入れても壊れないと言われています。



搭載機種としては、例えばこれ

Seamaster 300 MASTER CO-AXIAL 233.20.41.21.01.001

Omega Seamaster 233.20.41.21.01.001