沖電気が“また”リストラ 今度は飛翔できるか? | 今日のにゅうす

沖電気が“また”リストラ 今度は飛翔できるか?

沖電気(OKI)がまたリストラ策を発表しました。
同社が10月8日に発表した内容によると、「事業基盤構築」のために、
抜本的なリストラを行うとのこと。

退職給付制度の改定や構造改革費用などを特別損失と処理するため、
2011年の3月期(今期)の連結純損益予想を280億円の赤字となる見込み。

沖電気といえば、やたらとリストラをすることで有名というか、
労働運動のようなことに詳しい人、組合関係の人には良く知られています。

篠塚勝正氏が沖電気の社長に就任したのは1998年。
彼の最初の仕事は大規模なリストラ策「フエニックス21」計画の発表でした。
これによりOKIの従業員のうち、一割にあたる2700名がリストラされることになりました。

が、さらに2000年代初めには、「フェニックス21 飛翔(ひしょう)」
という更なるリストラ策を実行。
これにより前回よりもさらに多い、4000名の従業員を削減することになりました。

この「飛翔」のときに、リストラや転籍のに応じない従業員に対し、
沖電気が行ったひどい仕打ちが、共産党の「しんぶん赤旗」2002年3月18日号に掲載
されていました。これによると、次のような仕打ちが、沖電気社員に行われていたといいます。

●「解雇や転籍に応じない労働者には、TST(テクニカル・サポート・チーム)と呼ばれる組をつくって工場内の一角に隔離。出向先を次から次へとかえて、“たらい回しした。

出向と書いてありましたが、他社に出かけたわけではなく、自社工場内で、他社から請け負った業務、
本来の自分たちの業務とは全く関係のない仕事をやらされたようです。

●出向先は、同業種の電機や自動車の工場から食品会社、青果市場と何でもあり。五十五歳前後の労働者に「ネギの箱詰め」や「八百屋でのこん包作業」を強制。』

●プリント基板に電子部品を組み込む仕事をしていた従業員(49)は、TSTでパソコンを使って自習をする毎日。それが一段落すると、今度はハンダ付けの“勉強”。職場には戻さず、TSTの部屋のなかで作業を強いられた。彼以外の労働者は全員、泣く泣く他の別会社へ出向していった。

●向上のラインを丸ごとパートナー会社に外注化。そこの社員をパートナー会社に転籍させた。
これにより賃金が大幅ダウン。

などなど、いろいろひどい話が赤旗には書かれています。

しかし、「フェニックス21 飛翔(ひしょう)」を行っても、沖電気は全く飛翔しなかったようで、
また今年2010年になってリストラ策を発表しました。

元沖の従業員によると、「この会社の社風では事なかれ主義が横行しており、能力のある社員が辞めさせられ、ゴマすり社員が生き残るようになっているので、どんなに人員削減しても業績が回復しないのは当然」なのだとか。

沖電気は、社長以下役員全員のリストラが、まず必要なのかもしれません。


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