僕たちは日々、未来への選択を繰り返しながら生きている。明日は何時に起きるということを決め、会社に行くということを決め、そしてその日になればその決めていた現実を受け取ることになる。
そのような日々の何気ない選択であれば、無意識的にそれは必ず現実になるという確信を持っているはずだ。明日はその時間に起きれるはずだし、当たり前のように会社に向かっているはずだと信じている。
会社に行くという選択をしないで、気が付いたら出社していたという人はいないはずだ。僕たちは日々、自分が決めた小さな未来を実現しながら生きている。
旅行の予定をたてるときなども、いつ家を出て飛行機に乗り、どこを観光してどこに泊まって翌日は何をして遊ぶのか。頭の中で色々な情景を浮かべながら、未来の計画を練る。
まだそこに着いたわけでもないのに、想像しているうちに楽しくなって、その時の感情や感覚を頭の中で疑似体験しているような気分になってくるんだ。
そして当日になって、その通りの未来を受け取ることになる。
でも、これが自分の将来のことになると、同じような感覚で信じることができない人がいる。まだ現実にはなっていない未来の選択をするのだから、旅行の場合と全く同じはずなのに。
旅行だって、天候不順で飛行機がストップしてしまう可能性があるだろうし、当日になって風邪を引いてしまうかもしれない。もしかしたら、現地がテロに襲撃されて入国できない可能性だってあるはずだ。
さまざまな実現を妨げる要因が存在しているはずなのに、旅行という未来については何故か楽観的に行けると信じている。
行けると心から確信しているから、当日の飛行機のチケットだって買えるし、新しいスーツケーツを購入することだってできるんだ。
もし行けることを信じていなかったら、チケットやスーツケースを買うことをためらってしまうだろう。もし行けなかったら、もったいないし。。と。
そうやってためらってしまって、飛行機のチケットを前もって買わなかったら、その旅行が実現することは絶対にない。行けると信じて一歩を踏み出すから、その後に望んでいた未来を手にすることができるんだ。
全ては、信じるというところから始まる。確信できることでその後の行動・選択が全て変わり、望んでいた未来をグッと近くに引き寄せることができる。
逆に信じることができなければ、必要と分かっていても行動できないんだ。そして、そんな自分を正当化する理由を無理矢理見つけてきて、自分で自分を納得させてしまう。
信じることさえできれば、あとは勝手にそれに沿った行動をしている自分に気が付くはずだ。そしてふと辺りを見渡すと、あの時想っていた景色が目の前に広がっているんだ。