なんでも始まればいいってものでもないよなぁと思いつつ、『アンダーワールドビギンズ』を見に行ってみました。
監督:パトリック・タトポロス
出演:マイケル・シーン、ビル・ナイ、ローナ・ミトラ
これは、シリーズの第3作目。
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私は「1」をけっこう前にテレビで見たことがあります。
こういう状態で、見に行ってきました。
ヴァンパイアとライカン(狼男)の戦いがシリーズを通してのテーマです。
「ビギンズ」は、邦題が「ビギンズ」とどこかで聞いたような題になっていますが、原題サブタイトルはRise of Lycansです。
あえて、英語公式サイトをはっておきますね。
http://www.entertheunderworld.com/
冷酷で残忍な支配者階級のヴァンパイアと、彼らに奴隷として使役される狼たち。
あるとき、狼の間に、知能が高く、人間から獣、獣から人間へと自由に返信できる新しい「種」であるライカンが誕生する。ヴァンパイアはライカンを増やし、過酷な労働を強いる。
ところが、ヴァンパイアの長老・ビクターの娘であるソーニャと、初めてのライカンであるルシアンは恋に落ちる。
ルシアンは隷属からの脱出をはかり、ソーニャはその手引きを試みるが……。
なんにも知らないまま行っても、まあそこそこは楽しめると思いますが、一応「ヴァンパイア」と「狼男(→進化系?がライカン)」がいて、彼らは実は共通の祖先を持っているのだけれど仲が悪い、というぐらいは知っておいてもいいかな…。あ、あと、ヴァンパイアは太陽の光に当たると死んでしまうことと。
狼男の種族の始祖が、ウィリアムです。
劇中、「ウィリアムの軍が云々」など出てきたら、それは狼男たちのことです。
ちなみに、ヴァンパイアの始祖は、マーカスです。
彼らは、コルヴィナスの息子ですので、結局ヴァンパイアも狼男も同じ系統ということなのですが、かなり違った方向に進化(?)したみたい。
固有名詞がよくわからなくても気にならない方は楽しめると思うのですが、「誰?」「何?」と思ってしまいそうな方は、公式サイトで少し予習していくといいかもしれません。
このシリーズでは、ライカンの血は「伝染する」という設定なので、そこも抑えておいたほうがいいかな。
ライカンに噛まれると、噛まれた相手もライカンになってしまうのです。
それじゃあまるでキョ○シーじゃないですかとか、それってむしろヴァンパイアじゃないですか、というツッコミは腹に収めておいてください。
アクションシーンはかなり暴力的で、残酷な描写もありますし(R-15です)、流血が苦手な方にはお勧めできないかも。でも、とても迫力がありました。ヴァンパイアの飛び道具なんて、すーごい怖かったです。
狼男は全部CGなのですが、CG苦手の私でもけっこうよくできているなぁと思いました。
まあそれは、このお話が全編通してファンタジー風だから許せたのかもしれないです。
剣技については、日本の殺陣のほうがわかりやすくて優れているような気もしましたが、そもそも西洋の武器って力任せってイメージだから、あれでいいのかも。
ルシアンとソーニャの、ロミオとジュリエット的な恋を軸に両種族の争いが描かれています。
互いに互いに対して慈悲や優しい感情などはこれっぽっちも持っておらず、「そこまでやりますか」状態ですが、舞台が中世風だからかそんなに気分は悪くなかった。
お城の作りとか、部屋の雰囲気とか、彫像だとか、とてもよかったです。
私の一押しは、ヴァンパイアの長老・ビクター(ビル・ナイ)。
なんという存在感。
冷酷・残忍ながらも娘のソーニャを愛し苦悩する父でもある。
仕草のひとつひとつが優雅で、威厳に満ちており、ステキでした。
ソーニャ(ローナ・ミトラ)は、深窓の令嬢ではなく、甲冑に身を包み剣技に長け、馬を乗りこなす、お父さんに対してちょっと反抗的なお嬢さん。
冷たそうに見えて情熱的、でも恋人べったりでもなく、なかなかよい役どころだったのではないかと思います。
とてもノーブルなお顔立ちでした。前の2作では、ヒロインはケイト・ベッキンセールでしたが、いろいろあって変わったみたい。監督も、レン・ワイズマンから変わっています(彼は今回もスタッフとして参加しています)。
ライカンがとにかく大活躍なので、ライカン側が好きな方には見逃せないのでは。
でも、しつこいようですが、私はビクターが好きです。
ビクター…やっぱり、ルシアンを××しておくべきだったんだよ…(笑)
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「ビギンズ」が、その名の通り3作の「始まり」なので、よくわからなかったら、ここから1→2と見てもいいのかもしれません。
そして、全然関係ないらしいこんな作品も。
間違えるよねぇ、このジャケット…。タイトルも同じだし。
でも、関係ないんだって。
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