『パッセンジャーズ』を見てきました。


公式サイト http://www.passengers.jp/


監督:ロドリゴ・ガルシア

出演:アン・ハサウェイ、パトリック・ウィルソン


セラピストのクレア・サマーズ(アン・ハサウェイ)は、飛行機事故から奇跡的に生還した5人のカウンセリングを担当することになる。5人の話を聞くうち、彼らの記憶と航空会社の発表する事故原因との間に相違があることがわかってくる。人的ミスなのか? 機体のトラブルなのか? 真相を探るクレアだが、5人は次々と姿を消してゆく。彼女がたどりつく真実とは……。


そんなおはなし。


きちんとつくってあって、ちょっぴりハラハラ、ちょっぴりじんわりと、個人的にはなかなか楽しめました。

逆に言いますと、大泣きしたり大笑いしたり、度肝を抜かれたり、ということはないと思います。

ジャンルにするとミステリーとなるのでしょうが、論理を積み重ねた上での解決や、大どんでん返しを期待していくと、ガッカリすると思います。


いいなって思ったのは、「生きてるってどういうことなのかな」って登場人物が考えるところ。

結末を知るとそれがいかに切ない行為だったかわかるわけで、そのあたりもじんわりきました。

心理描写も丁寧で、「なんでやねん」「意味わからへん」みたいなところがなく、だから最後もストンと落ちた感じでした。


それから、舞台がバンクーバーなのです。

これがまたよかった。

うまく説明できないのですが、アメリカの町並みだったらこうはいかないと思うなぁ。


日本で作ると、完全なお涙頂戴ものになるのじゃないかと思うのですが、そういうのではなかったです。

派手さはありませんが、そこそこいい映画でした。


ただ、純粋に謎解きを楽しんで、スッキリ爽快な気持ちで帰りたい、という方は別の映画をご覧になるほうがいいかもしれません。


この監督は、『百年の孤独』を書いたガブリエル・ガルシア=マルケス(ノーベル文学賞作家)の息子さんなんですね。そう言えば『百年の孤独』読みました。でもほとんど覚えていません。

ガルシア監督の代表作は『彼女を見ればわかること』で、この作品はカンヌで「ある視点」部門でグランプリを取ったのだそうです。

そうかそうかー。


そして、アン・ハサウェイだらけです。

ものすごいハッキリした顔立ちですね。大きな目にぽってりした唇。

アップが多く、お腹いっぱいになります。

「なります」か「なれます」かは、人それぞれといったところでしょうか。

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とても見たかった『ゲットスマート』。

昔の題は『それゆけスマート』。